大学に進学することで借金を一生涯にわたって背負うことになりかねないといった事が今、イギリスで起きています。
イギリスでは大学の学費は親が持つのではなく、子が自分でローンを借りて返済していくというのが一般的だと思われます。
子供は学生ローンを親の収入とかそういったものに関係なく、自分の名義で自分の借り入れとして組む事ができ、学費は学校に直接支払われ、生活費分については自身の口座へ振り込まれると言った具合である。
もちろん、学費とかを全て親が払うっていう家庭も当然あります。
大学の学費、9,250ポンドを支払うことは今のイギリスでは結構、厳しくなりつつあります。
ほぼどの大学も一律でこの金額が学費として請求されます。
この年間200万円弱の学費を計3年分、借りるわけです。
そこにさらに生活費分をローンするということになります。
Daily Expressによると
今、180万人の卒業生が5万ポンドもの借金を抱えているそうです。
1000万円相当になります。
また
61,000人もの人が10万ポンド(2,000万円)のローンを抱えているといい
20万ポンド(4,000万円)以上のローンを抱え苦しんでいる人が50人もいる。。。
2,000万とか4,000万円とか、もう学生ローンとかいった金額ではありません。
あり得ない水準!
データによると、実際に返済を始める際のローン残高は48,470ポンドかららしく、昨年は280万人が何らかの返済を行なったと言います。
ローンが5万ポンドとか言っても、ここに5%とかそれ以上の金利が乗ってくるので、結構な総額を一生をかけて払っていくことになります。
低金利時代ならともかく、この高金利時代となるとチョロチョロ返済していては払っても払っても元本は減らず、借金総額は減るどころか大きくなるばかりとなります。
こうしたことを考えると、本当にイギリスの大学を卒業させるために、一生をかけて借金を負わせる意味がどこにあるのかって考えてしまいます。
最後は徳政令で借金チャラっていうのも可能ではありますが、そうなるとまともにまともな仕事に就くことも叶わず、人生かけて大学を卒業して、最後はまともなキャリアも身につけることもできないとかいう本末転倒な現実に直面する羽目になります。
それでもアメリカの異常な学費や生活費に比べればまだマシですが、これからは進学は本当に意味があるのかを考えつつ、誰もが進学という時代ではさらになくなるのではないだろうか。