さて、8月最終日。

思えば、今年は「上半期ベスト20」もやっていない。今さらなので、もう、いいでしょう。

 

現在、わたしは、田辺聖子先生の古代史ロマンの余韻にひたりつつ、霧舎巧さんの「ラグナロク洞」を読みなおしております(正直、ふたつの世界観のるつぼで、頭がどうにかなりそうです)。

 

確かに、「ラグナロク洞」、前2冊に比べると、まあ、あれな出来であることは、しぶしぶしぶしぶしぶしぶ認めます。

しかし、鳴海さんファンとしては見逃せない1冊なのです。そう、序盤の怒涛の独壇場。

さすがに、100ぺーじあたりから、ほんとうに後動さんは今回、でてくるのか心配になってくるのですが。

 

それにしても、なにか、明るくて楽し気なこのシリーズ。

似たような感じをどこかで、と思ったところで気がついたのが、似鳥鶏さんの「楓ヶ丘動物園」シリーズ。

 

で、このふたつの共通点は、「グループ」です。個性あふれる面々が、特技を生かして探偵役を補佐していくあの雰囲気。まるで、高校の文化祭のノリなんですね。

さらにいえば、漫画ですが、佐々木倫子さんの「動物のお医者さん」につうじるものもあります。

でも、楓ヶ丘動物園の探偵役って、誰なんだろう。鴇先生は、何かちがうような感じもするし。

探偵とワトソン役ふたり組の安定感も捨てがたいけど、グループの一員という楽しさも捨てがたい。

他に同種のミステリーって、ありましたっけ? 青崎有吾さんの「裏染天馬」シリーズはどうだったかな。「体育館」しか読んでいないので、わかりません。

 

で、思うのが、麻生荘太郎さんの「少年探偵」。これも、一件落着後、グループらしきものができたのだから、ほんとうは、続編を期待したいところ。でも、麻生さんは超多忙なお医者さま。無理かな。

 

というわけで、8月末日は、楽しく幕をひけた、かな?

 

来月は、その「ラグナロク洞」と、二階堂黎人さんの「奇跡島」のレビューに、リキを入れたいところです・・・・・なんですが、ダウナー系社会派小説もかなり読んじゃったので、そちらを優先する・・・・・かも。

 

では、みなさま、とくに学生さんたちと、支えるお母さま、お父様たち、新学期・・・・・・せめて、初日に寝坊しないようにきをつけましょうね。と言って、あしたは、日曜日でしたね。