本日、アマゾンから「少年探偵とドルイッドの密室」がとどき、欣喜躍弱しております。突っ込みどころもあるのですが、それでもどんどん読ませちゃうストーリーテリングはスゴイのひとこと。ただ、レビュー本がたまっているので、レビューは当分先かと。

 

レビュー本がたまっているのにもかかわらず、なぜ映画のレビューかと言いますと、実は私いまだに、頭の半分が「キングダム」に占領されているのです。で、逆療法的に古代中国の映画を見直しているのでした。

 

ちなみに私の好きな映画の順位は以下のとおり

 

①コナン・ザ・グレート

シュワルツェネッガー主演のもの。監督の凄さを見よ。「会話」でなく「シーン」で魅せる映画の真髄。省略の美。

 

②ポセイドン・アドベンチャー

ジーン・ハックマン主演のもの。女性歌手のノニーが好きだった。ITがなくても、こんなスゴイ物語がつくれるんだな、と今にして思う。

 

③墨攻

アンディ・ラウ主演のもの

 

④Myth 神話

ジャッキー・チェン主演のもの。これはもうねえ、B級なんだけど。

 

⑤サンシャイン2057

真田広之さん出演のもの。ほんとに渋い。しかも英雄的。ちなみにハリウッド映画です。

 

⑥ドッグヴィル

ニコールキッドマン主演のもの。ポール・ベタニー主演、なのかな。

 

⑦ロックユー

ヒース・レジャー主演のもの。今見ると、泣いちゃう。ヒース、なんて早すぎる死。

 

特に、①と②は譲れない。

共に、リメイクされ、悪印象を抱かせてしまった点も同じ。特に「ポセイドン」。なんなんだ、あれは。

 

はい、けっこう、偏っています。なにせ、好きな俳優がアーノルド・シュワルツェネッガー、ジャッキー・チェン、ヒース・レジャー、真田広之さん、佐藤浩市さんなので。

 

で。「墨攻」ですが。

この作品、酒見賢一さんの原作を始め、この映画と、マンガの3バージョンがありますが、映画版が圧倒的に良いです。

 

中国、春秋時代。「キングダム」より200年くらい、前の話。

墨子という思想家がおりまして、彼は「攻める」のではなく「守る」ことの大家。当然ながら、築城術、建築の大家でもありました。しかし、その弟子たちはだんだん、堕落していき、城づくりは金儲けの手段に。

そんな中で、墨子の教えを忠実にまもる墨家という一派が残りました。主人公、革離もそのひとり。かれらは、小国を大国の攻撃や略奪から守り抜く天才集団。王ではなく市井の人たちを護るための城壁を造る。

ところが、ある時、大国の趙から攻撃をうけた梁の王が、墨家に助けを求めた時、墨家たちはガン無視します。それは、梁が腐敗しきった国であり、特に王の堕落ぶりは目に余ったから。そんな中、ただひとり、反論し、梁救援に向かう革離。

墨家の集団の援助を予想していた梁王は激怒。革離を追い返そうとしますが、ひとりの守門の弓兵の機転により、革離は城内へ。

こうして、向かい来る趙の大軍との戦いが始まります。趙の総大将は、名将であり、人物的にも優れ、慈愛に満ちた巷淹中将軍。この将軍と戦い、あの王をまもるのは、けっこう心理的抵抗があるのでした。しかし、梁王は、いざというときには領民を盾にしてでも逃げるヤツ。ここで見捨てたら、そうなるのは目に見えています。

そして、王の息子である英明な王子に、革離は明るい未来をもかいまみるのでした・・・・・・

 

 

 

これは、DVDでみても迫力が伝わる、手に汗にぎる戦記物。

 

ただ、梁の王子が好青年すぎかな。美形すぎでもある。原作では、ああなのに。

門をあけてくれた弓の名手。実は大きな役回り。革離に抜擢されて、隔離を敬愛していく。

 

あと、なんといっても、主題歌がすごい。なんども歴史的ドキュメンタリーでBGMに使われています。

 

興味がおありなら、是非、ご鑑賞を。