配信日からだいぶ経ったけど、FF13やら何やらで、あまり走れていなかったので

遅くなりましたが、グランツーリスモ5タイムトライアルチャレンジ(以下GT5TTC)の感想です。




似非ログ ゲームレビューから体験版インプレッション、海外記事翻訳まで






ぶっちゃけこれは配信しないほうが良かったんじゃないかなぁと思います。

「出来が悪い」とか、そういう理由じゃありません。

出来は間違いなくいいです。めちゃくちゃ気持ちいいです。脳汁出まくりです。

インディアナポリスも、意外となかなか面白いサーキットです。




では何故配信すべきじゃなかったと思うのか?というと。まず、

「"グランツーリスモ5タイムトライアルチャレンジ"はどういうものか?」

が、充分に説明されていません。公式サイトでは

「2010年3月発売予定の『グランツーリスモ5』の

ドライビングを先行体験できる特別バージョン」


としか書かれていません。ソフト内でも、似たような説明しか表示されません。




これはまずいでしょ。GT5TTCは、完全な上級者向けです。

挙動モードは上級者向けの「プロフェッショナル」だけ。

TCSこそ有効ですが、STMはOFFのみ。初心者向けのガイドなども収録されていないので、

「グランツーリスモってどういうゲームかな?」って人が体験しても、

まず、まともに周回することすらできないでしょう。実際、

「なんだよこれ!滑りまくり!全然曲がれないじゃん!!」っていう感想を至るところで見ました。

もともとクルマやスポーツドライビングに興味がある人以外、いい印象は抱かないと思います。


製品版のグランツーリスモ5では、初心者向けの挙動モード「スタンダード」を選べます。

更に、今回のGT5TTCでは切られているSTMやアクティブステアリングも有効にできますし、

タイヤももっとグリップ力のあるR3タイヤを履くこともできます。

入門用のライセンス試験を通したレクチャーもしてくれるので、

GT5TTCほど初心者を突き放したゲームではありません。

でも、GT5TTCをやった初心者の多くは

「こんなに難しいなら買う気失せた!」って思ってしまったことでしょう。


出来れば、初心者向けの簡単なチュートリアルを収録するべきだったと思いますし、

それが出来ないのならば、せめて、公式サイトや起動時に

「このソフトはタイムアタック用の上級者向けバージョンです。」

「製品版GT5では、初心者向けのセッティングが用意されています」


などの説明書きくらいは、最低でも入れておくべきでした。




「配信しないほうが良かった」と思う理由はもうひとつあります。

それは「GT5プロローグと何が違うの?」ということ。

GT5Pは私もかなり走っていますが、GT5PとGT5TTCのグラフィック、挙動の間に

決定的な違いは感じられませんでした。また、GT5の新要素である「クルマへのダメージ」や

「コース内可動オブジェクト」も実装されておらず、タイヤバリアにつっこんでも

今までどおり「ガツン!」と跳ね返されます。これは正直ガッカリでした。

これで「GT5の先行体験」を謡うには、ちょっと弱すぎる内容じゃないかなぁと思います。



私のように、GT5に関する情報を積極的に集めていて、

過去シリーズを知っている人にとっては大して問題ではないのかもしれませんが、

そうじゃない人にとっては完全にマイナスなデモだったと思います。





訂正:可動オブジェクトはありました。グラフィック検証中に気づきました。申し訳ありません。

    ってことはタイヤバリアとかは製品版でもこれでいくのか・・・



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