2003年にPCで発売された「コールオブデューティ」シリーズ1作目のPS3/Xbox360移植版。
キャンペーンモードはもちろんのこと、マルチプレイモードも収録する。

6年も前のゲームなので、さすがに、グラフィックや演出は、
最新作「モダンウォーフェア2」に比べると見劣りするが、基本は同じ。
スクリプトを多用した演出や、レベルデザイン、ミッション内容など、
シリーズ通じての特徴は、1作目から変わらない。良くも、悪くも。

このゲームの悪いところを挙げると、やはりスクリプト。
CODシリーズにおいては本作に限ったことではないが、
所定の位置まで自分が行かないと、展開が進まないし、
もはや「覚えゲー」的な感覚すら覚えるレベルデザイン、敵の配置、
味方の動きなどは、個人的にはどうも好きになれない。

ゲーム序盤および終盤は、仲間との共闘感を楽しみながら
適度な緊張感を持って楽しめるようになっているのだが、
キャンペーン中盤は、たった一人で敵拠点に侵入し
何十人もの兵を敵に回して行動させられるなど、
「これ何が題材のゲームだっけ?」
と思ってしまうようなミッションが多いのも気になった。

このように、古いゲームということもあって、
少しイライラさせられる要素が多いゲームではあるが、
ゲームそのものには、そこまで古臭さは感じられない。
非常に丁寧に作られたオーソドックスなFPSであり、
CODシリーズファンなら間違いなく楽しめる作品だ。

7.0 グラフィック
だいぶ前のPCゲームが原典だが、思ったより悪くない。「PS3初期にはこのくらいのグラフィックのゲームもあったよな」というレベル。
8.0 サウンド
銃声からその他効果音、足音までこだわりが感じられる。今の基準で見ても高水準。映画音楽のようなBGMも◎
8.0
操作性・快適さ
操作性は悪くないが、最近のCODシリーズと同じボタン配置にできないのは残念。ミッション間のロードは少し長め。
8.0 ボリューム
キャンペーンモードは標準的なボリューム。マルチプレイモードは、近年のCODシリーズほど凝っていないし、おまけと割り切るべき。
8.0 総合
スクリプトベースのキャンペーンモードは、今あるCODシリーズそのもの。プレイ感覚や演出は、今見てもあまり古臭さを感じずに楽しめる。ボリュームも十分で、$14.99はお買い得。


似非ログ

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