当時のモナコGPは、80周(現在は78周)で争われていましたが、
その80周目に首位交代劇が見られたレースがこのモナコGPです。
ヨッヘン・リントはこの年に生涯唯一のチャンピオンに輝いています。
この年のリントは、リタイアか優勝かというレースを繰り返しており、
無事フィニッシュした5戦全てで優勝を遂げています。
(開幕戦の南アフリカは、記録上は13位完走ですが、
エンジントラブルにより80周レースの8周を残してストップしています。)
そして、モナコGPはシーズン初優勝、自身2勝目を挙げたグランプリです。
ポールスタートでレースを引っ張っていたのマーチのジャッキー・スチュワートが
エンジントラブルに見舞われ、58周目でリタイヤしてしまいます。
代わって、トップに立ったのは4位スタートのブラバムのジャック・ブラバム。
9位からスタートのロータスを駆るリントは上位陣が崩れていく助けもあり、
残り20周でマーチのクリス・エイモンが
サスペンショントラブルによりリタイヤすると2位に浮上。
トップとのタイム差はあったもののリントは追撃の手を緩めず、
予選タイムを上回る鬼神の如き追い上げでトップに迫ります。
ファイナルラップに入って、その追撃に堪り兼ねたのか、
ブラバムはブレーキミスからガードレールに突っ込み、
そこをリントがすり抜けて劇的な優勝を飾りました。
この時、リントが最終周で記録した1'23"2は、
スチュワートのポールタイム1'24"0を0.8秒も上回るものでした。
ちなみに、リントのワールド・チャンピオン獲得には
さらなるドラマティックな出来事があるのですが、
それはまたの機会に譲ることにします。
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