バルセロナで行われたスペインGP決勝、2戦連続のポール・ポジションを奪取した
母国の若きチャンピオン、フェルナンド・アロンソがスタートの1コーナーをトップで飛び込むと
そのまま後続を引き離し、母国での初勝利を収めた。
今回のレースは意外な展開だった。
スタートでフロントローの2台のルノーが先行し、
フェラーリ勢を抑えるという構図は想定通りだったものの、
正確には2位のフィジケラは3位のミハエルを抑えるという走りではなかった。
金曜,土曜のフリー走行で見せたフェラーリのロングランパフォーマンスは影を潜め、
先行するフィジケラに追いすがるのがやっと、といった感じであった。
ミハエルが最初のピットストップでフィジケラをかろうじてかわした後も
アロンソに対しては決め手を欠き、
2度目のピットストップ後は前回と逆の立場でクルージングを行うこととなった。
レースとしては、アロンソとミハエルのマッチレースが再び実現したものの、
ミハエルとしては見せ場をまったく作れなかった惨敗のレースであった。
今回のアロンソの勝ち方は、ミハエルとの差を2ポイント広げたこと以上に、
この週末、フリー走行で速かったフェラーリを寄せ付けない強さで勝った事により、
失いかけていたモーメンタムを一気に自分の手元に引き寄せたことが大きい。
また、どのチームも多くのテストを重ね走り慣れたカタロニア・サーキットで
一歩先行く速さを見せつけたことで、その強さが本物であることを周りに再認識させた。
アロンソは、ここまで6戦終わって、優勝3回、2位3回。
勝てるときは確実に勝利し、勝てないまでも8ポイントはゲットする。
今年のアロンソのドライブによる
ルノーR26の速さと信頼性に打ち勝つのは並大抵のことではない。
アロンソの2年連続チャンピオンの可能性を強く感じた母国でのポディウム頂点だった。