現在、ウィリアムズにV8,トロ・ロッソにV10エンジンを供給しているコスワースが
F1におけるオーバーテイクの増加を目的とした新提案を行った。
それは、チャンプカー・シリーズやA1GPでみられる「ブーストボタン」のF1への導入だ。
「ブーストボタン」とは、本来、ターボエンジンに用いられ、
ブースト圧を上げ、燃料のミクスチャもパワー重視に変更するためのボタンである。
これにより、一時的に通常の限界よりも大パワーを発生させ、
オーバーテイクを可能にするというものである。
コスワースのコマーシャルディレクターであるバーナード・ファーガソンは
「スペクタクルもあり、オーバーテイクするために比較的シンプルな解決法だよ」
と、このボタンの効能を語っている。
確かに、現代のF1においては、
前車より1秒以上速いマシンがオーバーテイクできずにレースを終了するということはざらで
その意味でオーバーテイクを容易にする機構が追加されることは
よりレース中のバトルを堪能できることにつながるため大歓迎である。
しかし、残念ながら現在のF1マシンにおいても、
ほとんどのマシンに「オーバーレブ・ボタン」が装備されている。
このボタンは、通常のレブリミットよりも高い領域でエンジンを回すためのボタンで、
現状でも主にオーバーテイクの際に用いられるようだ。
ここから分かるように、現代のオーバーテイクの困難さは、
小手先の業だけでは解決できない問題なのである。
FIAもこの件に関して見解を明らかにしているようで、
最大エンジン回転数を制限するレギュレーションが施行された場合に
「ブーストボタン」(使用回数制限あり)を導入することには乗り気のようだ。
そんなことより、空力デバイスを無くして、タイヤのグリップで走るようにすれば、
オーバーテイクは増えると思うが、難しいのだろうか...
それより前に、2008年導入予定のCDGウイングがあるか。