2006年第4戦サンマリノGPにおいて、
バトン2位,バリチェロ3位という最高の予選結果を得たホンダ。
グリッドだけ見れば、優勝の可能性が感じられる結果だが、現実は厳しかった。
バトン,バリチェロあわせて5回のピットストップを行ったが、
そのうち、3回もトラブルが発生してしまった。
バリチェロ1回目の給油でリグのトラブルが発生し、別の給油機に変更したためタイムロス、
バトンは1回目で右リアタイヤの交換に手間取りタイムロス、
さらに2回目のストップでは、給油リグが抜ける前にロリポップが上げられてしまい、
ホースを繋いだまま飛び出した挙句、そのホースを引きちぎって止まった。
クルーが残ったリグを引き抜いてようやくピットを後に出来た。
これら一連のトラブルの結果、サンマリノGPのリザルトは、
バトンが7位,バリチェロが10位という散々な結果に終わってしまった。
だが、これらのトラブルさえなければホンダは上位を狙えたのであろうか?
今季ここまでの予選では、バトンが3位,2位,1位,2位と文句なしの結果を残している。
しかし、決勝では4位,3位,10位,7位と振るわない。
これは、よく言われているように、ホンダのマシンはタイヤの温まりが遅く、
各スティントの走り出しでライバルたちに大きな差をつけられてしまうためであった。
この特性を改善して望んだといわれるサンマリノであるが、まだ満足いく状態ではないようだ。
ホンダの中本修平エンジニアリング・ディレクターは
「この気温ならもう一段柔らかいレンジのタイヤを十分に使えたと思う。我々のマシンはルノーに比べてタイヤの温度が十分に上がらないという問題を抱えているので、彼らと同じチョイスではどうしても差が出てしまう。」
と、タイヤ選択ミスから来るペースダウンを余儀なくされたことを明らかにしている。
バトンのベストラップは1:25.347。
対して、ファステストのアロンソは1:24.569,勝ったミハエルが1:24.624である。
これらの状況から言えることは、ホンダが勝つためには、
チーム戦略,レーススピード,タイヤマネジメントと多くの面で課題が山積しているという事だ。