トヨタは4月5日(水)、
シャシー部門テクニカルディレクターを務めたマイク・ガスコインが
チームを離脱したことを明らかにした。
先日のオーストラリアGPにおいて、ラルフが今季初表彰台を獲得し、
チームも上り調子であっただけに、この発表はそのような状況に水を差す格好になった。
ガスコインは優勝請負人として、2003年12月にルノーから招き入れられた。
2004年シーズンは100%彼の手がけたマシンではなかったため
十分なパフォーマンスを発揮出来なかったものの(それだけが理由ではないと思うが)、
当初からデザインを手がけた昨シーズンはチーム創設以来最高となる
88ポイントを獲得し、コンストラクターズ4位に躍進する原動力となった。
そして、迎えた今シーズン、トヨタとしては初優勝も視野に入れシーズンを迎えたことだろう。
しかし、TF106のパフォーマンス不足やブリヂストンタイヤとのマッチングの問題で
当初2戦は思うようなレースが出来ない状態が続いた。
ようやくオーストラリアGPで表彰台を獲得したことで、
ここまでの開発の方向性の正しさが見え、
今後の開発次第では大幅パフォーマンスアップも可能と思えたことだろう。
だが、ここにきて、デザイン部門のヘッドを失ったことで、
今シーズンの開発プログラム(最悪、来シーズンのマシン設計においても)は、
その達成が絶望的となった。
今後のトヨタのチーム体制は大幅に再編されることになろうが、
それがどのような形になるのか、また、ガスコインの去就はどうなるのか注目は尽きない。
しかし、トヨタにとって一番重要なのは、
昨年末のブルナー離脱に続き、ガスコインをも失ったことで、
2006年は非常につらいシーズンを送ることになるであろうという現実である。