2006年となって初めての合同テストが1月10日スペインのヘレスで行われた。
初日のトップタイムをたたき出したのは、チャンピオン奪還を目指すミハエル・シューマッハだった。
この日のテストは、
フェラーリからはミハエルとバドエル、ルノーのアロンソとフィジケラ、トヨタはラルフとゾンタ、
そしてレッドブルのクルサードの計7名の参加となった。
その中で、F2004にV8エンジンを搭載したミハエルが他より1秒半ほども速いタイムを叩き出し、
6年振りに奪われたワールドチャンピオン奪還に向けて順調なスタートを切った。
先日、ある雑誌の取材に対し、
2006年にフェラーリがコンペティティブなマシンを用意できなければ、
引退もしくは他チームへの移籍もありうると明言したミハエルの発破にチームが応えた格好だ。
アロンソの移籍発表以来、ミハエルの周辺も騒がしくなりつつあるが、
遂には2007年トヨタ移籍、チームメイトはラルフ、兄弟ラインナップ完成という噂まで飛び出した。
まぁ、ミハエルに払える金額(かつ、そんなにカネを積んでまで欲しいチーム)を考えれば、
トヨタくらいしかないのも事実であるが、信憑性の程は定かではない。
いずれにしても、初日に関しては、このような外野の声を黙らすパフォーマンスを発揮でき、
チームも一安心といったところだろうか。
しかし、ミハエルが決断を下すという夏にどのポジションにいるか、
ここからがフェラーリとミハエルの本当の戦いといえるだろう。