ついにフェルナンド・アロンソの史上最年少ワールドチャンピオンが決定した。
ポールポジションからスタートしたアロンソは優勝こそ逃したものの、
今年の彼の活躍を象徴するような見事な走りで6ポイントを獲得し、チャンピオンの座を手に入れた。
振り返ってみれば、
今年のチャンピオンシップがそのまま凝縮されたような見ごたえのあるレースであった。
レース中最も速かったのはマクラーレンのキミ・ライコネン。
そして、レースに勝ったのは序盤のペースカー明けのアロンソとのバトルを制したファン・パブロ・モントーヤ。ここに、マクラーレン遅ればせながら今季初のワンツーフィニッシュを達成。
やはり壊れなければ今年のベストシャシーはMP4-20で間違いない。
最後のポディウムフィニッシュは、勝てるレースは確実にものにし、勝てないレースはクレバーに獲得可能なポイントをさらってきた(アラン・プロストさながら)アロンソがチャンピオンに必要な6ポイントを確実にゲット。ルノーはフィジケラが5位入賞と続いた。
結果、もうひとつのチャンピオンシップ、コンストラクターズは遂にマクラーレンが2ポイント先行の展開となった。こちらは、上海までもつれそうだ。
と、結果だけを並べても、今回はチャンピオンシップを争う各ドライバーが確実に自分の仕事をこなした各人にとって達成感のあるレースだったのではないだろうか。
それだけに大変見ごたえのある、内容の充実したレースであったと思える。
少なくとも見ているこちらが清清しく、若きチャンピオンを素直に祝福できたのは確かだ。