今シーズンから、F1への搭載が許可されたKERS。
昨シーズン中のトラックテストやファクトリー内での事故、
パフォーマンス面での効果に多少(?)の疑問符が付いていたことから、
その導入に関して、チームで意見が真っ二つに分かれたシステムです。
結局、多くのチームが、その導入を見送る格好となり、
ここまでのレースでの使用実績を振り返ると下記の通りになります。
オーストリア:マクラーレン×2、フェラーリ×2、BMWザウバー、ルノー×2
マレーシア:マクラーレン×2、フェラーリ×2、BMWザウバー、ルノー×2
中国:マクラーレン×2、BMWザウバー
バーレーン:マクラーレン×2、フェラーリ×2、BMWザウバー×2、ルノー×2
スペイン:マクラーレン×2、フェラーリ×2
モナコ:マクラーレン×2、フェラーリ×2
トルコ:マクラーレン×2、フェラーリ×2
イギリス:フェラーリ×2
といった感じで、確実に減っているのが良く分かります。
ちなみに、今後搭載を予定しているチームとして、
フォース・インディアとウィリアムズがありますが、
果たして、本当に彼らが今季中に積んでくるかは大いに疑問です。
というのも、今シーズンの傾向を見ると、KERSを開発しているチームより、
KERSには見向きもせずに、新レギュレーションに対するエアロ開発をした
ブラウンGPとレッドブルが一歩先を行っているという皮肉な状況だからです。
F1-Live.comによれば、
KERS開発は大失敗だったと、ステファノ・ドメニカリが語っていたそうです。
まぁ、KERS自体はメリットがあるといえば、あるので、
公平な言い方をすれば、
巨額の資金を投入するほどに、メリットはもたらさなかったという事でしょう。
バジェットキャップに代表されるコスト削減が声高に叫ばれる中、
マックス・モズレーの力で導入が決まったとも言えるKERSの失敗が
トップチームにはわだかまりとして、多少残っているのかもしれません。
そして、KERS使用を一番に訴えていたBMWザウバーが
今季の再搭載を断念した今、
いよいよKERSは期待されたシーズン主役の座を
あきらめる時なのかもしれません。
同じくF1-Live.comが伝えるドメリカリの
「もしその額(KERS開発資金:筆者追記)がマシンにかけられていれば、
フェラーリはレッドブルと同じくらいの速さがあっただろう」
という言葉が、非常にむなしく響きます。
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