住宅ローンの返済は長期にわたるため、借入れ当初の返済額だけに注目して選択する方法も、単に固定金利というだけで、住宅ローンを安易に決めてしまうのも、どちらがよいとは一概には言えません。

住宅ローンに関しては、どの住宅ローンにもそれぞれ違った性質のリスクがあるからです。

例えば固定金利型の住宅ローンの場合、金利の変動リスクを金融機関側が取っている分、変動金利型の住宅ローンよりも金利が高めになっています。

逆に変動金利型の住宅ローンは、低い金利が魅力ですが、金利上昇のリスクはローンの利用者側が取ることになります。

そのため住宅ローンを適切に選択するときは、「損か、得か」といった観点で選ぶのではなく、どのような性質のリスクをどのように取るのかを考えて決定することも大切です。

つづく