働く女性優遇 住宅ローン

入院・失業保障や出産特典

 働く女性を対象に金利優遇などの特典を付けた女性専用住宅ローンが人気だ。住宅購入を希望する女性が増えており、金融機関も社会進出で経済力をつけた女性を新たな顧客として取り込もうと躍起だ。

 りそな銀行が昨年11月に取り扱いを始めた女性向け住宅ローン「凛(りん) lin」は、女性約500人を対象としたアンケートでわかった要望を組み込んだ。

 借入時の金利を店頭表示金利よりも0・8~1・2%優遇するほか、こまめに繰り上げ返済する女性が多いことに着目し、100万円以上の繰り上げ返済は手数料を無料にした。病気やけがで30日を超える入院が必要となった場合、毎月の返済額が最長3年間保障される保険も付く。契約社員でも利用でき、すでに窓口での成約だけで数十件と滑り出しは上々だ。

 地方銀行も特色ある女性専用住宅ローンを扱っている。武蔵野銀行(埼玉)は勤め先が倒産したり、リストラで失業した場合に、毎月の返済額を最長6か月間保障する雇用保険を無料でつけている。大光銀行(新潟)は、借入金額1000万円以上で借入期間20年以上など一定の条件を満たせば、炊飯器などの電化製品を契約時にプレゼントするなどの特典がある。

 子どもが生まれたり、託児所を利用した場合は金利を優遇する西京銀行(山口)や、家具などの購入費や引っ越し費用として30万円まで借入金を増やすことができる秋田銀行(秋田)などユニークな商品も多い。

2007年2月 読売新聞引用)