首都圏マンション発売、07年は8万戸台回復



 不動産経済研究所(東京・新宿)は21日、2007年の首都圏のマンションの発売戸数が今年より約1万戸増え、8万戸台に回復するとの予測をまとめた。今年は販売価格の先高観から分譲会社が発売時期を先送りしたが、07年はこうした物件が順次発売されると予想している。

 発売戸数は8万2000戸で06年より13.5%増えると予測。発売先送りに伴い、06年は東京都や神奈川県などの人気エリアで落ち込んだが、07年は東京23区が15.3%増の2万8000戸となるなど全地域で増加する。今年、大量供給があった千葉県は3.2%増にとどまる見通し。

 06年1―11月の平均販売価格は2.3%増の4229万円で通年では4年連続で上昇する見込み。用地取得費の高騰や資材費などのコスト増は続いており、07年も価格の上昇傾向は続くとみている。

 マンションの発売戸数は1994年に8万戸弱に急増して以降、97、98年を除き8万戸を超える大量供給が続いている。今年は8年ぶりの8万戸割れとなるが、不動産研は地価上昇時の一時的な動きとみており、大量供給時代は続くと予想している。


2006.12.24 日経新聞引用