『楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。』(稲盛和夫「心を高める、経営を伸ばす」

新製品開発、新技術開発など新しいことを進めて成功していくのは、まず構想を楽天的に描く人です。つまり、何としてもやり遂げたいという夢と希望をもって、超楽観的に目標設定をすることが、新しいことに取り組むうえでは、最も大切なことなのです。自分で壁をつくってしまっては、夢みたいなことをやろうという気にはなりません。天は無限の可能性を与えているということを信じるのです。それには、「できるのだ」と繰り返し自らに言い聞かせ、自らを奮い立たせていかなければなりません。もちろん、計画の段階では、悲観的に構想を見つめ直す必要があります。悲観的とは、どのくらい難しいのかを慎重に、小心に考え尽くすことです。そして、この悲観的な要素に対する対策を練った上で、今度は楽観的に行動へ移るのです。実行段階でも悲観的に考えていたのでは、成功への果敢な行動などとれるはずがありません。

→仕事(人生)の結果=考え方×熱意×能力