ネットオークションで不動産取引
2006.12.01 読売新聞引用
住み替えのため、現在住んでいる分譲マンションを売却するケースは多い。中古となっているだけに気になるのは、購入希望者が見つかるか、希望の価格以上で売れるかという点だ。最近は希望者が多く集まるよう、不動産専用のインターネットオークションを利用する人も増えてきた。
千葉県浦安市の男性会社員(56)は今年6月、市内の一戸建て住宅に住み替えるため、住み慣れたマンションをオークションを使って売却した。
築27年になる物件だったが、駅から徒歩8分という立地の良さもあって、購入希望者3人が入札。結局、希望最低売却価格を約270万円上回る最高額で入札した希望者に売ることができた。男性は「思ったより高く売ることができた」と話す。
不動産仲介会社・スターツピタットハウス(東京)が運営する「マイホームオークション」を利用した。1998年の開始以来、マンションと一戸建て住宅、土地の計約2500件の売却に使われている。
大まかな手順はこうだ。売り主は、〈1〉希望最低売却価格を決める〈2〉入札期限前の週末2日間、購入希望者に物件を見てもらう〈3〉期限までに専用ホームページで最高額を入力した落札者と期間内に売買契約を結ぶ。
同社には所定の手数料を払う。ちなみに売買価格が400万円を超える場合はその3%と6万円(税別)。
通常の仲介手続きで売却を依頼すると、最初の購入申込者と優先的に契約しなければならないため、「待っていたら、もっと高額で買う人がいたかもしれない」という思いが残る。
オークションの場合、複数の希望者がいれば、最も高額を提示した人に売却できる。同社営業本部の宮北英治さんは「オークションは納得して売却できる可能性が高い。買う方も申し込みを急がされず、入札前に必要な情報を得て十分に検討できる」と話す。
不動産オークション企画運営会社・アイディーユー(大阪)の「マザーズオークション」は、入札期間中、ほかの入札者の価格を見ながら、自分の価格を引き上げることができる方式を採用している。
住宅情報を提供するホームページ「住宅情報ナビ」の西村里香編集長は「オークションを含め、売却しようとしたらまず、複数の仲介会社に売却価格の見積もりを出してもらい、相場感を持つことが大切」と強調する。
急いで売る必要がなければ、引っ越しのシーズンなど、購入希望者が増える時期に合わせた方がいい。また、希望者に室内を見てもらう際には、掃除や整理整頓はもちろん、応対の仕方などにも気を付ける。
実際に住んでいて、良いと思える点をアピールすることも大切だ。西村さんは「購入する場合と同様、売却の際にも後悔がないように、十分な準備を心がけて下さい」と話している。