首都圏マンション「値上がりする」が69% 顧客マインド調査

長谷工アーベストが12日発表した顧客マインド調査で、消費者が首都圏のマンション価格や地価について先高感を強めていることが分かった。

 マンションのモデルルームを訪れた顧客に、マンション価格の先行きなどを聞いたところ、「マンション価格は徐々に上昇すると思う」との回答が前回調査(6月時点)よりも22ポイント上昇して69%となった。2001年から3カ月ごとに行っている同調査で50%を超えたのは今回が初めて。

 同社によると、「実際に価格上昇は始まっており、新築物件を中心に購入時期を早めようとする消費者心理は今後さらに高まるのでは」(企画部門)と分析。その背景には、「基準地価の上昇や用地取得競争の激化の報道などが消費者心理の先高感を誘発している面もある」とみている。

 地価に関しても69%が上昇を予想した。ただ、地価の上昇は都心部や人気のある場所が中心との指摘も多く、同社では地域格差や二極化の実態を注視していきたいとしている。

 また、不動産販売の三鬼商事も同日、東京都の主要5区(中央、千代田、港、新宿、渋谷)のオフィスビル空室率を発表。9月の空室率は平均で3・01%と、前月よりも0・03ポイント上昇した。空室率が上昇したのは04年7月以来2年2カ月ぶり。同社では「企業の大型移転の動きが落ち着いたことで空室解消のペースが鈍った」(情報戦略室)と分析する。

 ただ、空室率は、5%程度が需給バランスの均衡状態といわれており、「オフィスビル全体では依然として品薄感が根強い」(同)のが現状だ。オフィスビルの空室率は、3月から2%台後半~3%台前半で推移しており、これは1999~00年のITバブル期以来の低い水準。

 同社では「物件の供給過剰の可能性はなく、空室率は今後2、3年の間、現状の水準で推移するのではないか」(同)とみている。

 マンション価格や地価の先高感、さらに根強いオフィスビル需要は、今回の景気回復の力強さを象徴しているといえそうだ。