大手銀行が、複数の金利を組み合わせたミックス型の住宅ローンサービスを相次いで始めた。変動型と固定型など種類の異なる金利を組み合わせたもので、顧客の金利変動リスクを軽減するのが狙い。日銀のゼロ金利政策解除に伴い、金利変動に敏感な顧客が増えていることに対応した。
住宅ローンは、長期金利を基準に一定期間金利が変わらない固定型と、短期金利に連動して金利が変化する変動型がある。ミックス型は固定型と変動型を組み合わせたり、固定型でも短期と長期を組み合わせたりする。例えば、2000万円を借り入れる場合、1000万円を固定型、残りを変動型で借り入れられる。
三菱東京UFJ銀行は今年2月からミックス金利型の住宅ローン取り扱いを開始。「顧客からの評判はいい」(同行)という。
りそな銀行と埼玉りそな銀行は、5月末から2つの金利と金額配分を自由に組み合わせることができるローンの取り扱いを始め、「申込件数も増加傾向にある」。新生銀行も、借入期間と金利で11種類のタイプから2つを選べる住宅ローンを8月から開始した。
このほか、みずほ銀行や三井住友銀行も、同様にミックス金利型を取り扱っている。
7月のゼロ金利政策解除を受けて短期市場金利が上昇。このため、三菱東京UFJ銀やみずほ銀など各行は、住宅ローンの主力商品となる変動型住宅ローン金利を、10月から0・25%引き上げて年2・625%にする見通しだ。
一方で、長期金利は現在、低い水準にあるが、先行きの見通しは不透明。金利動向に対する不安に加え、子供の入学や卒業・就職、家族構成の変化などライフプランに合わせて金利を選びたいという要望も強く、ミックス金利型に注目が集まっているようだ。 |