備えてますか“停電”
マンション断水することも
東京都の広い範囲と神奈川、千葉県の一部で8月14日朝、大規模な停電があった。約3時間後に復旧したものの、一般家庭でも家電製品が使用できなくなるなど様々な影響が出た。これからは雷や台風などの自然災害で停電に見舞われる機会も多い。万一の際の対応を確認し、事前の準備をしておきたい。(小坂佳子)
東京都目黒区のマンションに住む記者(36)は停電のあった午前7時40分ごろ、ちょうど家を出るところだった。つけていたテレビが突然消えたため、ブレーカーが落ちたのかと思い確認したが問題はなかった。マンションの管理人に尋ね、付近一帯が停電であることを知った。
防災システム研究所の防災アドバイザー、山村武彦さんは地下鉄に乗車中、停電に遭った。駅から地上に出ると、タクシー乗り場は長蛇の列で、バスも満員で乗れなかった。「テロだろうかと心配になった」と言う。
山村さんは「この機会に我が家の危機管理を見直しておこう」と話す。
停電になるとテレビや冷蔵庫などの家電製品や照明器具が利用できなくなるほか、意外な弊害が生じるからだ。
例えば、停電が長びくとビルやマンションなどでは水が出なくなる場合がある。昨冬、大規模な停電に見舞われた新潟市では、そうした苦情が187件あった。受水槽からマンションなどの高架水槽に水を送るポンプが動かなくなって給水されなくなったのが原因と見られる。また、キッチンや風呂なども電気で制御している場合には、お湯が出なくなることがある。
さらに家の固定電話が使えなくなることも。NTT東日本によると、14日の停電の際に「家の電話が通じない」などの問い合わせが寄せられた。「停電が原因かどうかは不明」だが、電源を必要とするタイプの電話機の中には、停電時には使用できなくなるものがある。「電源を切っても通話できれば停電時にも使える。一度確認しておきましょう」(NTT東日本)。
◆携帯ラジオ・電池 常備を
山村さんは、家庭で準備しておくと停電の際に役立つものとして、携帯ラジオ、予備の電池、キャンプ用のランタン、ろうそくなどを挙げる。「食料や水などの備蓄も含めて、地震など最悪の災害に備えておくことが大切です」
いざ、停電になったらどのように行動したらいいのだろうか。
消費生活アドバイザーの名阪信親(のぶちか)さんは「冷蔵庫や冷凍庫をむやみにあけないように」と話す。短時間の停電であれば、開けない方が、中の冷気が保たれるからだ。また、ガスが使用できる状態でも、換気扇が作動しないのでガスの使用には注意したい。
停電時に家を空ける場合はホットプレート、ドライヤーなど熱を使う電気製品のコンセントを抜いておく。留守中に復旧して作動すると危険だからだ。
このほか、ビデオなど録画機器、給湯器、炊飯器などのタイマーはリセットしてしまうものもあるので、復旧後に正しい時間を入力し直す必要がある。