賃貸マンション、大阪中心部急増──ファンド資金流入

 大阪の中心部で賃貸マンションが増えている。

中高層やデザインを重視し外観・内装など高級物件が多いのが特徴だ。

単身世帯の増加などで利便性の高い賃貸住宅への需要が高まったのを受け、住宅・不動産各社が中心部の賃貸マンション開発を拡大している。投資ファンドなどの資金が近畿圏に流入し始めたことも物件数の増加につながっている。

 大和ハウス工業は首都圏で展開してきた中高層賃貸マンションの開発を大阪市内でも始めた。

2008年9月の完成を目指し、上本町の大阪赤十字病院隣接地の桃坂コンフォガーデン内に総戸数約150戸のマンションを建設中。携帯電話で遠隔操作できる防犯システムなど都市生活に合わせた機能を盛り込む予定だ。

 今春、大阪・難波の再開発地区の中に完成した「ロイヤルパークスなんば」は14階建て。総戸数は161戸で、うち1戸当たりの面積が50平方メートル以上の部屋が約8割を占める。月間家賃は10万―50万円程度。大型プラズマテレビやサウナ機能付き浴室などの部屋も用意し、フロントにはクリーニングや宅配便の取り次ぎを頼める。

 オリックス・リアルエステート(東京・港)は大阪市福島区に建設中の超高層マンションの一部を賃貸住宅にする。地上50階建て、総戸数561戸のうち、4―7階の80戸を賃貸にする計画だ。超高層の分譲マンションに賃貸住戸を設けるのは全国的にも珍しい。分譲住戸の住人に配慮し、賃貸専用のエントランスを設ける。08年9月に完成予定。

 投資ファンド向けの物件も増えてきた。近鉄不動産は近畿圏でファンド向けの賃貸マンション開発を開始。ファミリータイプの中小型マンションを建設し、1棟ごとファンドや不動産投資信託(REIT)に売却する。

 まず社宅として使われていた大阪府茨木市の総戸数61戸のマンションを取得。リフォームした上でファンドにこのほど売却した。現在大阪市内でファンド向け物件を2棟建設しており、来年2月にも売却する計画。社内組織も改編。賃貸マンション開発チームとファンド向けのコンサルティングを手掛けるソリューションセンターを新たに設けた。

 マンション管理・企画開発のオー・エム・コーポレーション(大阪市)は不動産ファンドなど向けに賃貸マンションを開発する。デザインを重視した物件にして家賃を通常より15―20%高く設定し、出資者の資金回収を容易にする。自社開発物件も合わせ、06年7月期に約300戸だった賃貸マンションの供給戸数を07年7月期は700戸に倍増させる計画だ。