「お父さん。壁が壊れたぁ。」と、高校生の息子が叫んだ。

 

このお父さんとは、私が以前に勤めていた会社のマンションを買っていただいた、取引先の先生(土地家屋調査士)のことである。

 

当時、私は営業協力で、この土地家屋調査士の先生にマンションを買っていただいた。


大阪の吹田にあるマンションを転売して、買っていただいた。


ちょうど、マンションも子供が大きくなり狭くなってきたので、買い換えようと思っていたのである。


この先生に買っていただいたマンションの壁が、なんと壊れたのである。


壁をよく見ると、すべての壁が波を打って、水で湿ったようになっている。

 

押してみると、壁がへこみ、すぐ壊れる。

 

水を吸ってカベがぼこぼこだ。 

懐中電灯で、壁の中を覗いてみると、「黒かび」がびっしり。

「何じゃこれは。」 と、私は思わず叫んでしまった。


考えられないことだが、排水パイプのジョイントが外れていたのである。


生活廃水(汚水)が床下に少しずつ漏れ、床下が水浸しになっていたのである。


新築のマンションでですヨ。


新居に引越しして、数週間も経たない内に、また、引越し。


近くに一軒家を借りていただき、仮住まいである。

(当然、費用はゼネコン持ち)

正直言って、これが一般のお客様だったらと思うと、・・・・・・・・。


当然、せっかくきれいにできた内装はすべて取り壊しだ。


当たり前である。


床下に水がたまっているのだから。


こんなことが実際にあるのだ。


本当に考えられない施工ミス、否、欠陥だ。


当然、ゼネコンによる竣工検査もしているのにだ。


「何を検査したのか。」と、私は、思いっきりそのゼネコンと、当時の建築担当者に言った。


耐震偽装問題じゃないけど、本当に、検査ってきちんとしているのか と、思う。


内覧会(買主検査)では、床下の排水パイプのジョイントがきちんと取り付けられているかなんて、素人はもちろん我々にも検査できないのだ。


これは、竣工検査でゼネコンが責任を持ってやることなのだ。


「本当にやったのか」と疑った。


やっていれば絶対に発見できるはずだと思った。


この事件は、表には出なかった。


買っていただいた方が、いつも登記の仕事をしていただいている取引先の人だからだ。


これが一般のお客様であれば、もっと大変なことになっていたと思う。


「疑い出せば切がない」が、

最近のいろいろな企業の問題を見ていると、どこか釈然としないものが残る。


本気でお客様のことを考えているのか と・・・・・・・・。


松下電器もそう、三菱自動車もそう、耐震偽装もそう、・・・・・・・・・・・・・。


業務に追われ、何も考えず流されて仕事をしているからだ。


パーツの一員として仕事をしているから、こうなるのだ。


当たり前ですが、その後は問題なく、この人はマンションに住んでいただいています。



今日の「知ってる解」は、間取りについてです。 
 

不動産の広告を見ていると、『2DKや3LDK』といった言葉を必ずといっていいほど目にします。

ではこの2DK・3LDKとはどういう意味なのでしょうか?

皆さんは当然、お分かりだと思いますが、念のため、書いていきます。
 

L : リビング

D : ダイニング

K : キッチン


3LDKなどの間取りの表示方法は日本独自のもので、

現在では一戸建て・マンションを問わず、日本全国津々浦々、ほぼ共通して使われています。

 

DKやLDKというと一見欧米風で、戦後に海外から導入された概念かと思いがちですが、

実はそうではなく、海外にはDKやLDKといった言い方も概念もないのです。

 

終戦直後の日本は多数の住宅が不足しており、住宅不足は深刻な問題でした。

 

そこで当時の建設省は、小規模住宅であっても新しい時代にふさわしい公営住宅を建設しようとしました。

 

「個人のプライバシーを重視する」、「家族団らんの場をつくる」、「イスでの生活を導入する」

など多くの期待があったのだと思いますが、

 

まず、『食事と寝る場所は別々にする 食 寝 分 離の実現が第一の目標でした。

 

狭い空間の中にどれだけ効率よく部屋を配置できるかが、間取り設計の勝負となりました。

 

そして採用されたのが、

当時東大の助教授(吉武泰水:よしたけ・やすみ)と大学院生(鈴木重成文:すずき・しげふみ)の二人が設計した「51-C型」でした。

 

このことは、以前ブログにも書きました。


「51-C型」とは1951年(昭和26年)の公営住宅の標準プラン(間取り)A・B・のうちのCタイプから来ています。

 

彼らの設計には次のような特徴がありました。

 

 ●狭い住宅でも寝室が二部屋以上あること。

 ●食事のできる広さのある台所があること。

 ●洗濯ができて、洗濯物を干す場所(バルコニー)があり、物置や水洗便所なども重視する。

 

限られたスペースの中で≪食寝分離≫を実現しようとしたために、やむなく、台所に食事のできる空間をつくったのです。

 

こうして台所と食事室を結びつけたダイニング・キッチン『DK』が誕生したのです。

 

採用された「51-C型」は、DKと二つの部屋を組み合わせた間取りということで、当時の内部資料には2DKと称されました。

 

いってみれば、行政内部で使われていた略語(隠語)だったのです。


昭和40年前後から民間の業者がマンション販売を始めると、

各社は一斉にこの「DK」と「LDK」という表示を使った間取りを表記しはじめたのです。

 

昭和45年頃には、「nLDK」という表記方法がまたたくまに認知されていきました。

 

「DK」の登場は表記方法にとどまらず、日本の住宅の間取りを一変させ、戦後日本の住宅の象徴となっていきました。

 
現在の広告で、「2LDK+F」などという表示を見たこともあるかと思いますが、Fとはフリースペース・フリールーム・サービスルームを意味しています。

 

なぜ3LDKとしないかというと、採光や換気が建築基準法の基準を達していないので、法律上、「居室」と認められないからです。

 

以前はDEN(デン:英語、「洞穴・巣」)という表示もありましたが、現在ではあまり見かけない表示になりました。

  

間取りを考える上で、多くの方が生活導線を重視されます。

 

やはり中心となって意見を出されるのは女性の方で、キッチンとリビングの関係や、キッチンとお風呂場との位置関係などが質問として多いみたいです。

  

皆さんの希望の間取りは?

 

ただ単に「3LDKがいい。」と、考えるだけではなく、

広さ(専有面積)が何㎡あるのかを基本に考えることが大事です。

 

同じ80㎡でも3LDKの場合と4LDKの場合もあるのです。

 

なかなか難しいと思いますが、もらった図面集に家具の配置などを書き込んで自分が生活している姿を想像し、自分の生活に合った間取りを見つけるようにしたいものです。

マンション・エスクロー・コンシェルジュのブレインスタッフ 谷口でした。   info@brain-staff.co.jp