こんな記事が、「財界展望」(3月号)に出ていた。

一部を抜粋する。


                『あなたの分譲主は、

                         10年後に生き残っているか?』

( )内:谷口注釈です。


参入障壁が低い代わりに、淘汰も激しいのが、マンション分譲業者の特徴といえる。


・・・・・新興勢力の「自己資本比率」(※1)は、

(大阪エリア中心の)日本エスクリードが53.3%、(山口、九州中心の)原弘産が43.8%、(首都圏中心の)ゴールドクレスト40.4%・・・・とかなりの高水準。


三井不動産24.2%、三菱地所31.6%をしのぐなど、”意外”と言っては失礼かもしれないが、

財務体質は老舗と比較しても見劣りしない水準を維持している。


・・・・・・・・・・・しかし、分譲主である不動産会社の10年後の経営状態を今から占うことは恐らく不可能だろう。


1980年代に創業、バブルでこの世の春を謳歌し、バブル崩壊とともに地獄に落ちていったデベロッパーは数多い。


2000年に住宅品質確保促進法が施行されたことで、

             新築住宅の分譲主は10年間の瑕疵担保責任を負うことになったが、

                         10年後には、倒産していた、というのでは制度は機能していない。


保険制度も存在するが、現状では強制加入ではないため、加入率は極めて少ない。


不動産バブル再燃の兆しが指摘される昨今、”無邪気な購入者”がはたして10年後に笑っていられるのかどうか。


その結論が10年後、いや、大地震が起きてからでなければ分からない、というのではあまりに恐ろしい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


(以上、「財界展望」(3月号)より、一部抜粋)



※1:自己資本比率:株主資本比率ともいう。

株主資本(返済不要部分)を総資本(貸借対照表の貸方=負債+資本:右側部分)の合計額で割って算出する。

つまり、自己資本比率:株主資本比率株主資本÷(負債+資本)で出します。


ちなみに、売上高が一兆円以上で、自己資本率が60%以上の会社には、

富士写真フィルム62%、武田薬品78.6%、京セラ67.3%、キャノン61.6%、大日本印刷63%、

ヤマト運輸67.9%、NTTドコモ63.7%です。

一般に、自己資本比率の高い会社は、利益の留保の多い会社といえます。


当然、この自己資本比率が大きいほど、企業は安定しているといえます。

マンションの分譲業者を選ぶ選択肢の一つとして、参考にしていただければと思います。


マンション・エスクロー・コンシェルジュのブレインスタッフ 谷口でした。   info@brain-staff.co.jp