ランチェスターの法則 | 長井 伸樹の日記「伸びる樹木が如く」

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ランチェスターの法則


ランチェスター法則は非常にシンプルな「勝ち方法則」です。

弓や槍・銃などの打ち合いなどの1人対1人といった、一騎打ちの
法則を「ランチェスター第一法則」といいます。

武器の性能が一緒であれば、兵力の数の多い方が勝つという理論です。

これをマーケティング戦略に置き換えて見ると、弱者が強者に競争
を挑んでも勝てないということを意味しています。


槍や刀、銃の打ち合いの時代から、近代兵器の戦いは、機関銃や戦
闘機といった、一人で何人もの兵力を倒すことができる時代になり
ました。

例えば、A軍5人 VS B軍3人 が同じ性能の機関銃の打ち合い戦
になった場合は、両軍の兵士は相手兵力の二乗分の攻撃を受けると
計算されています。

つまり兵力の差で、お互いの損害量に大きく差が開く事になります。
これが「ランチェスター第二法則」です。



考案者ランチェスター氏は、第一法則と第二法則の違いを
次のように規定しました。

第一法則
・狭い地域での局地戦
・1人対1人の一騎打ち戦
・接近戦


第二法則
・相手が視野に入らない広域戦
・一人で複数の相手を倒す確率戦
・遠距離戦

その上で戦いに勝つために、「強者の戦略」と「弱者の戦略」
などの「ランチェスター戦略モデル」が考案されました。


また、戦力の配分をどの様にすれば良いのかという、
「戦闘力配分の法則」も発見されました。

それは、最小の被害で最大の成果を上げるために、
全戦闘力の三分の二を戦略力にあてて、三分の一を戦術力に
あてるという法則です。


戦略力2:戦術力1

これをマーケティングに置き換えてみます。

市場競争においての戦略力は、「見えざる領域の意志決定」で、
これに対する「戦術力」はそれを達成するための行動となり、
戦略領域の重要さが伺えます。


ー 注 ー

「戦略」とは、実際の戦争に於いて「状況」「条件」「場面」「範
囲」の4つの要素から勝つ為の方法を編み出すこと。
戦略はさらに「思想」「組織」「行動」からなる3つの構成がある。

企業戦略の場合は、「製品開発」「商品戦略」「流通戦略」「価格
戦略」「地域戦略」といった見えない領域をいいます。

対して「戦術」とは、戦略を実現するための行動領域をいい、広告
宣伝・営業・プロモーションといった行動が該当する。


つまり「目に見えない行動」が戦略で、「目に見える行動」が戦術
という定義をランチェスター協会の田岡理事長は自らの著書で述べ
ています。

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皆さま、勝つ為には戦略が重要です。

以上 小職のメールマガジン「伸びる樹木が如く」45-48号の
抜粋でした。