或る秋の日
どちらかといえば、紅葉より、黄葉がすき。
毎年、外苑前の銀杏並木を観に行く。
時には1人で、時には誰かと。
木漏れ日を受けて光る黄葉。
光を受けた葉が、透き通るように明るい。
見頃の時期には、黄金色といっていいほど、眩しく綺麗な色のじゅうたんが目の前に広がる。
午後の日差しが似合うから。
わざわざ「名所」と言われる遠方へ出かけなくても
街のいたるところに「名所」があるから。
そこを歩く人達の笑顔・日常、その光景に、幸せな気持ちになれるから。
だから 好きなんだと思う。
講演会を抜け出して、向かった先は外苑前。
「外苑前の銀杏並木を観たことがない」という友人と。
・・・・目の前に広がったのは、少し青さが残る銀杏並木。
見ごろはまだ先だったと 残念がるわたしに
「西日があたると、黄葉したみたいだよ」
そう言いいながら
凛々しく青空へ伸びる銀杏の木を見上げるともだち。
彼女の表情はやわらかかった。
11月も後半。本格的な冬はもうそこまで来ている。
否応なく、あのぴりっとした冷気の季節がやってくる
その前に、今度は黄金色を観たいね。