電車内で。
夕暮れ時の車内で、夕日にみとれていた(口が開いたまま。慌てて閉じる)。
向かい側に座っている小学生くらいの男の子が、
「朝の空に見えるねー?また朝になっちゃったらどうしよう」
とお父さんに話していた。
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お父さんはカラカラと笑いながら答えていた。
「そうだね。でもこれは夕方の空だよ。太陽は沈んでいるところだよ。」
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「・・・・」
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不安そうに空をみる男の子につられ、私も空を見る。
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確かに朝焼けのようにも見える空だ。
ひょっとすると、本当に時間が逆戻りして(或いは進んで)、朝を迎えようとしているのかもしれない。
どうして「これは夕方の空だ」なんて自信をもって答えられるのだろう。
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「本当に、朝になったらどうしよう。でもまた一日が過ごせるね」
その子に言いたかったな。
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大人になるにしても、バーバパパのような、大きくて、やさしくて、あったかい人になりたいな。
