夕日が背中を押してくる

夕日が背中を押してくる

歩く僕らの後ろから♪
asという名前でネット上をウロウロしている人のブログです。
日常の雑感を書いていこうと思っています。
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梨木香歩さん作「西の魔女が死んだ」の主人公「まい」は、

どうしようもない寂しさ(まいは「ホームシック」と呼んでいるが、家にいても感じる)に急に襲われることがある、と作中で語っています。

この気持ち、大変よくわかります。

朝でも昼でも夜でも、なぜだか急に寂しさや虚しさに襲われ、なんとなく沈んだ気持ちになることってありますよね……

 

そんな時、私は「人って孤独だなあ」と強く感じます。

自分は他人のことを完全に理解はできないし、他人は自分のことを全て分かってくれるわけではない。信頼関係も、その不安定な相互理解の上に成り立つ。そう考えると、なんだかどうしようもなく寂しいのです。

これはきっと人間誰もが持つ根源的な寂しさだから、なかなか忘れようとしても忘れられない、紛らわそうとしても紛れない、そういうものなのかもしれません。

 

けれども、そこで話を裏返して考えてみます。

人はみんな孤独ですが、「みんな」孤独ということは、「みんな孤独同士の仲間」とすることもできます。

誰かが「孤独だなあ」とつぶやけば、「私も寂しい」「俺もなんか独りぼっちな感じする」と誰かが頷くでしょう。私たちはそうして、小さな共感を集めて、普段孤独を忘れるように努力しています。

しかし、何かの拍子にふと思い出してしまうことがある。それがどうにもできない寂しさの原因なのではないかと思う日々です。

思ったところで、どうしようもない気持ちはどうしようもないので、また忘れる努力をするのですがね。

 

私もここに「孤独だなあ」とつぶやくことで、どなたかの共感が得られたら嬉しいです。

 

それでは皆様、おやすみなさい。