「お兄さん達は結婚についてどの様に思う?」
なずなは小料理屋で知り合った男性達に聞いた。
「良い人がいたら、結婚したいと思うだろう。
でも男だったら出世の為とかもあるかもしれないなぁ。」
「結婚とは世間が思うほど甘美な生活でないかもしれないなぁ。」
なずなはより分からなくなっていた。
京平が勤める会社との共同企画の仕事は進み、仕事では顔を合わせることはあっても、プライベートでなずなは京平と会うことはなかった。
なずなは休みになると京平に連絡したのだが、京平は用があると時間を取ってもらえなかったのだ。
そして共同企画の開催日を迎えた。
なずなは京平の会社のあるモデルルームに行った。
事前に抽選で選ばれた来客になずなの会社のあるレストランのコックが料理を振る舞うのだ。
「初めまして。コックの矢井野 達夫です。今日はお招きありがとうございます。」
すらっとした矢井野の印象は悪くなかった。
なずなは穂積と園の前にて浮かれていた。
「京平さんがいるのに。」
穂積は怒り気味だった。
「これにて京平さんを遠慮なく貰えます。」
園はその様に言った。
それからなずなは矢井野と少し話をした。
京平は何だかがっかりしている様な元気がない様なに見えたのだが、なずなは連絡しても会ってくれなかった京平に少し怒っていて、気にしなかった。
続く