レストランに入ると混み合っていて、副支配人として働く知津はウェイトレスとして忙しくしているらしかった。
知津はなずなが来店したのを知ると、声を掛けた。
「今忙しくて。お昼食べてて。落ち着いたら席に行くから。」
京平となずなは席に座って、食事を楽しんだ。
なずなは言った。
「知津のレストラン、この前ある雑誌に載ったらしくて。だから今日はこの様に混んでいるのかもしれない。」
「知津ちゃんのレストランの料理、弊社のイベントでも評判が悪くなかったからなぁ。」
食事を終えてコーヒーを飲んでいる頃、知津が席に来た。
「京平君となずなが揃って来店してくれるなんて思わなかったから、来ると分かっていたら席を予約しておいたのに。
それで、2人は付き合うことになったの?
私は応援するけど。」
なずなは驚いて、否定した。
「応援してくれるのは嬉しいけど、私は未だ私を大事に大事にしてくれる男性を探しているの。
知津は彼氏がいるから良いよなぁ。」
「その台詞、何度か聞いた。
その様なことを言っていると京平君だけ結婚相手見付けて、ひとりぼっちになると思うけど。」
知津はこっそりなずなに言った。
「私が京平君を貰っても良いけど。」
レストランが混んで来たから行くね、と言って知津は席を外した。
翌日、出社するとなずなは自分のことをお局社員呼ばわりしていない、でも忌憚(きたん)のない意見を言ってくれる後輩の梓 穂積と話をした。
続く