野河 なずなはあるファミリーレストランを運営する会社のメニュー開発部に勤務していた。
年齢はアラフォーって奴だ。
「この年齢になって結婚していないからとはいえ、年下からはお局社員扱いされて。
結婚していないとはいえ、休日に相手をしてくれる人もいるのに何故その様な扱いを受けるのかしら?」
なずなは以前仕事で知り合った住宅メーカーに勤務する波野 京平に愚痴をこぼした。
「僕の車に乗せてやっているのに愚痴までこぼすか?でも年齢も考慮すると彼氏がいないというのは、お局社員扱いされても仕方ないのでは?」
「彼氏がいないだけでその扱いなの?私は王子様を待っている訳ではないけど、でも私のことを大事に大事にしてくれる男性を探しているだけなの。」
「車で迎えに来てというから来てみれば、これか。僕は今日の予定は仕事に生かすべく、社外のカフェやレストランにて食事がしたいというから来たんだけど。」
「この熱心な社員をお局社員扱いするんだから、汚名返上したいの。京平だって今日は予定がないから来てくれたんでしょう。
来週は友達の結婚式だし。
この年齢になると独身友達が減るのと、幸せな様子を見るのは辛い。
お腹が痛くなったとか、例えば身内に不幸がありましてとか言って断ろうかなぁ。」
「僕は待っているんだけどなぁ。」
呟く様に京平は言って、話し続けた。
「友達の幸せをお祝いしてやれよ。
二次会とかで良い男に声を掛けられるかもしれないだろう。」
「それがなくては、やってられない。仕方ない、結婚式には出席するか。」
車をあるレストランの駐車場に停めて、京平となずなはレストランに入った。
そのレストランはなずなの友達の浜山 知津が勤めるレストランだった。
続く