「出てけ」
レス夫から言われたいと思っている言葉。

厳密に言えば、
行き着くところ、
その言葉に決定的なレス夫の気持ちが
集約されているから、
言われたいという意味のこの言葉。

嫌いでもなければ
本当に別れたいわけではない。

そうせざるを得ないと思うが故のこと。

レスが解消されつつあるのかな…
そんな期待はものの見事に
裏切られ、また一人ぼっちの夜が
続いていた。

一緒にいたいと思う反面、
食事の時間以外は私と一緒にいたがらない
、というより、趣味に没頭したいレス夫と一緒に生活することに、
困惑する生活が再開。

一緒にいないほうがいい…
またそんな考えが頭をよぎる。

今まで、私が散々、
レス夫に離婚やら別居やら提案してきた
けれど、一度も同意を得られていない。

レス夫が生活スタイルを変える、
もしくは私がレス夫の行動を
気にならなくなる、
どちらかでなければ、
私にとっては苦痛の毎日でしかない。

そして、そのどちらにも至っていない。

私のことをレス夫は 
“大好きだから”と離したがらない。

そのうえ、私がレス夫の元から
離れられないと信じきっている。

でも…と考えた。

レス夫の気持ちが私に対してなくなれば、
究極のところ、
すんなり離婚も成立する話し。

だったら…と行き着いたのが
この言葉をレス夫の口から聞くこと。

先日、その瞬間を迎えた。

ケンカをした流れで、
レス夫が放った一言。

「出てけ」

どれだけケンカして怒鳴り付けても
言われたことのなかった、
初めての“出てけ”。

愛する人から
この言葉を浴びせられたら、
普通は悲しむと思う。

私の精神はきっともう
おかしくなっていると自分で思う。

その言葉を聞いた途端、
やっとわかってくれたのね、と、
安堵の気持ちになり嬉しくなった。

出掛ける直前だったので、
そのまま家を出た。

出掛けて間もなく、
レス夫からLINEがきた。

“ごめんなさい”

謝らなくてもいいのに。

むしろ、謝らないで。