ある日突然彼が聞いてきた。

「俺、ケチだって言ったっけ?」

そうだろうなと思っていたけど、
私といるときは
私に一円も使わせない彼。

「俺のクレカの支払い、
だいたいいくらだと思う?」

「○万円」

「ほぼ当たってる」

一緒にいる時間も場所も内容も
限られているけれど、

たまに会ってて、なんとなく
使うところはとことん使うけど、

使う必要のないものには一切出さない人
だと思っていた。

仕事や人間関係の付き合いを大事に
している彼だから、交際費はかかるし
クレカの支払いはレス夫の収入ぐらいだ。

世界が違う。

それでも「そうなの?」と反応すると、

持論を展開し始めたので聞いていた。

私から何かをねだったり、
クリスマスや誕生日に
プレゼントを贈ったことも
贈られたこともない。

そういうのはいらない。

たまに彼が
「俺が金出すから、」
と言って、私に今まで提案してきた
いくつかのことが信じられないくらい。

ケチはケチでも、理想のケチ。

たまに、彼に何かあげたいな…
と思うけど、品物だと彼が喜ぶようなもの
は高くて買うことができないし、
手作りの料理は、いろんな
タイミングが悪くて難しい…

結局、何も渡すことができていない。 

だからたまに得意のマッサージをする。

「上手だね」と言われると調子に乗る私。

そんなやりとりが心地いい。