誤解のないように先に
言っておくけれど、
それはレス夫の足ではない。

私はたまにイヤホンをして寝る。

正確には、耳にイヤホンをして
音楽を聴いて寝る。

でもそれは、
聴きたくて聴いているわけではない。

レス夫の夜の動きを知りたくなくて、
レス夫の出す音や気配を聞かないように
するための、あくまでも手段。

レス夫がうるさいのではなく、
これまでのレス夫との生活により
私がレス夫の動きに敏感に
なっているから。

テレビの音もなく、
照明だけのシーンと静まり返った中で、

レス夫が自室に籠っているときに出す
椅子の音や、クローゼットを開ける音、
トイレに行く音、
全てに敏感になっているから。

その音が気になって眠れない私は、
眠るために、曲を聴く。

だから音楽も、
リラックス効果をうたっている
ヒーリングのようなものでは
意味がないので、

曲はともかく、
声がしっかり入っている邦楽や洋楽。

それでも、目が冴えると意味がないので、
それなりの声とメロディ。

となると、失恋ソングになる(笑)。

昔のオトコとの思い出に
浸りながら(笑)、それでも、
モヤモヤとした気持ちで寝付くより
よっぽどマシ。

だから、悲しいかな
結婚当初から私の
睡眠方法のひとつになっている。

眠りについたかと思いきや、
曲により途中で目覚めることもある。

むしろ、こんな生活を続けている
意味あるのかと、
ましてや新婚生活で…と、
よく思うのはもちろん。

ささやかだけど、
寝心地の良い枕と布団で気分穏やかに
寝るのが私の夢のひとつ。

話しは戻って、
そうなると、イヤホンのおかげで
必然的に一般的な枕も使えないわけで…。

寝返りを打つと、
イヤホンが耳に突き刺さり耳が痛くなる。

機能的な商品もありそうだけど、
そこまでする気はさらさらない。

だから、あるものでできることを考え…
私の枕は○○の足。

それは、形をヒトガタに見立てた、
動物のやたら足を長く形作られた、
1mほど長さのある抱き枕のような、
ぬいぐるみのような…

ものの足の部分。

それを枕代わりにしている。

2本の足を隙間を少し開けて揃える。

私にはちょうどいい長さと高さ。

そうすると、イヤホンをしながら寝て
寝返りをうっても耳が痛くない。

もちろん、それの上半身の部分は
布団からはみ出していることになる。

でも本来は体にも頭にも
良くないことだと思っているので、
せめてもと思い、
それの足の上にタオルを掛けて寝ている。

レス夫はきっと、
まさかそんな理由で私がそれを
使っているとは思わず、

私が好きで使っていると
思っているだろう…

レス夫、あなたのせいなんですけどね!

と心の中で悪態づいてみる。

話したところで…ね。