本日もネタがないので、ブロ友のルチアさんのコメントを勝手に利用させていただきます。

 

 

昨日の私の記事(大地震の陰謀論)に関連して、「1円玉を拾うエネルギーは1円の価値を超えてしまう」説を取り上げていらっしゃいました。

 

 

果たして本当なのかどうか――1円玉は拾わない方が得なのかどうか――について、ルチアさんへの返信をほとんどそのまま記事にしました。

 

 

 

私からルチアさんへの返信↓

 

 

これねえ、私も聞いたことがありますので、計算してみました。この場合、J(ジュール)単位よりもcal(カロリー)単位の方がなじみ深いでしょうから、これを使ってみましょう。(因みにcalとJの換算は簡単でして、1cal=4.2Jです)。


と言っておいて、始めにジュール単位で話さざるを得ないのですが、1円玉(1グラム)を1メートルの高さまで引き上げるときの仕事量は、ニュートンのリンゴ(100グラム)の100分の1ですから、0.01ジュールです。日常感覚ではごくごく小さな値です。

 

 

しかし、問題はそこで人が筋肉を使って運動をしたという事実です。屈伸運動なり背筋運動(かな?)なりによって、自分の体に対して仕事をしたという意味でして、常識的に考えてこちらの方が単純に1円玉を持ち上げるよりも遥かに大きなエネルギーを使うだろうということが予測されます。1円玉を拾うと損をすると言っている人は、そこを問題にしているわけです。


ここでカロリー単位に切り替えますが、調べたところ1回の屈伸運動(スクワット)で消費するカロリーは0.4kcal(キロカロリー)であるというデータがありました。つまり1円玉を拾うために0.4キロカロリーのエネルギーを使うと考えていいでしょう。この仕事が1円という価値に見合うかどうかが問題になります。

スクワット。(お借りしました)



そこで、平均的な日本人が1日にかける食費を参照してみますと、1000円ぐらいというデータが見つかりました。
 

 

ここに人(成人女性とします)が1日に消費するエネルギーは2000キロカロリーです。すると、1円当たり何キロカロリーに相当するのかを計算してみますと、当然ながら2000÷1000=2(キロカロリー)になります。


ということは、0.4キロカロリーのエネルギーを消費して、2キロカロリー分のエネルギーを購入できるお金(1円玉)を手に入れられたことになりますね。私の計算では1円玉を拾った方が得をするという結果になりました。


もっとも、1日の食費に5000円以上使っている「富裕層」ではこの限りではありませんけれど(笑)。


今日もネタがないので、これ記事に使わせてもらおうかな。(事後承認ですよ。WW)