池田勇人が蔵相時代、国会答弁で「貧乏人は麦を食え」と言ったのが物議を醸した話を知っている人は少なくなってしまったのではなかろうか。

 

 

1950年のことだから、私も直接聴いたわけではなく、中学のころ学校の先生に聞いて知ったのだが、それでも腹が立ったのを覚えている。

 

 

実際にそう言ったのではなく、「所得の少ない方は麦、所得の多い方は米を食うというような経済原則に沿った方へもっていきたい」というものだったそうではあるが。←同じことだべ? ポーン

 

 

でも今思えば、これはまだ「人間」にログインしている者の言葉である。麦飯は私は大好きだし美味いと思う。麦は立派な食い物だからである。

 

 

それに対して、コオロギを食えなどとは、「人間」をログアウトしたやつ――まさに「糞食らえ!」を現実化できる非情さ・悪辣さをもって本質的属性とするやつ――でなければ発せない言葉だ。

 

 

そういう連中が世界を牛耳っているのである。これに対抗するには、食わないだけでいい。「虫」でなくて「無視」が一番そういう連中に堪えるのである。