私は20年くらい前まではグローバリズムを大いに歓迎していた。だから小泉政権を支持したし、郵政民営化も賛成だった。

 

 

そういう考えを持った背景には、奇妙に聞こえるかも知れないが、私が未だマルキシズム的な国民国家廃絶の「理想」を捨てきれなかったことが挙げられる。

 

 

私は、国家間の対立、紛争、戦争が人間の不幸の源泉であると確信していたので、国家や国境の意味がなくなることこそが人類の幸福の前提ではないかと考えたのである。

 

 

政治的な革命はもう無理だ。それなら(開き直って)より大きな市場を求める資本の必然的な運動法則に任せてしまえば、過渡的な摩擦はあるにしても、国家の存在意義は限りなく小さくなるだろう。

 

 

マルキシズムが敵対視した資本の自己運動を逆手に取る形で、労せずして国家廃絶の「理想」が実現できるのではなかろうか・・・・。

 

 

こういう自分の考えが、国家レベルを超えた巨大な力の存在への無知から来ていたことは、分かる人には分かるであろうが、今はこれについては言及するまい。

 

 

そうでなくとも、グローバリズムは格差を生み、雇用を縮小させ、固有の文化を衰退させる、といった現実的なロスをもたらすことを肌で感じたのは、小泉政権も末期のことであった。

 

 

 

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さてと、話はがらりと変わるわけではないのだが、我那覇真子さんのダボス会議レポートである。

 

 

 
 
 
 
感覚的・感情的であってもかまわないと思う。「♪やだねったらやだね!」と、誰もが言える一次的な反応こそが、最も強烈な打撃をグローバリストたちに与えうるだろうからである。(そんな感性すら失ってしまったら終わりだが)。
 
 
 
(ネットからお借りしました)
 
 

 

真に「狂人」の名に値する者は誰なのか?

 

 

 

 

ジョン・レノンの真意を今一度考えてみたいと思っている。彼は、絶対に単なるおめでたい「グローバリスト」ではなかったであろう。