昨日の合唱練習の折、ピアニストのH先生のご尊父が年も押し詰まってから亡くなられたことを知った。

 

 

「火葬場が2週間待ちだというので、まだ区切りがつかないんですよ」とH先生。

 

 

びっくりした。一昨年の11月、私の叔父が亡くなったとき、葬儀が5日後だと知って驚いていたのは甘かった。

 

 

火葬場の日程が厳しくなっているとは聞いていたが、2週間とは長すぎる。その間、御遺体の保存費用もかかるだろうし。

 

 

ぜんたい、どのくらい火葬場のスケジュールが逼迫しているのだろうと調べてみたが、その種の統計は公表されていないみたいだ。(私が見つけられなかっただけかも知れない)。

 

 

じゃあ、埼玉県について、超過死亡数と火葬場の数から、1日当たり1か所の火葬場でどのくらいの火葬者の増加があるのか、ざっくりした計算をしてみようと思った。

 

 

使用した数字は以下である。

 

日本の人口   1億2500万人

 

埼玉県人口   734万人

 

日本の年間死亡者  137万人(2020年)

 

2022年の超過死亡数(2020年比) 18万人

 

埼玉県の火葬場数  22か所

 

火葬炉稼働日数  1か月当たり25日(友引の日は除く)

 

 

これをもとに計算してみると、埼玉県の1火葬場での火葬件数は2020年には1日当たり平均10.1件ほどだったが、2022年には11.7件に増えた計算になる。

 

 

この1日当たり平均1.6件の増加が火葬場にどの程度の負担になっているのかは、部外者には分かりにくいところだが、葬儀関係者が一様に大変だと言っていることからすると、やはり大変なのだろう。

 

 

火葬がほとんど午前中に集中しているのでなおさらである。

 

 

そういうスケジュール逼迫のしわ寄せが、2週間待ちという結果をもたらしていると考えられる。

 

 

今後、「大変だ」ぐらいで収まってくれることを望むばかりである。