今日は珍しく何にも用事がなかったので、市内の図書館に出かけました。
ところが、検索の結果、何冊かの目当ての本が、どれ一つとして所蔵されていないことが分かりました。
陰謀じゃねえの、これ?! とすら思いましたよ。
「知は力なり」。フーコーの言葉です。
知の部分から我々民衆は無力化されていくんだなと思いました。
そういえば、昔は図書館によくいた、ものすごく書物に詳しい生き神様みたいな司書がいなくなってしまったようです。
すべてはコンピュータ任せなんですね。ピョピョピョンとキーを叩けば、どの本がどこの図書館に所蔵されているか、たちまち分かるんですから便利といえば便利ですけれど、それが「知」といえるかどうか、はなはだ疑問です。
昔の生き神様は、関連する書物や研究歴、古書市の情報まで教えてくれたものです。そういうのが本物の「知」ではないんでしょうかね。
わびしさを感じながらも、せっかく来たんだからと1時間ばかりロビーで新聞読みました。結局何の役にも立たなかったけれど。
そろそろ散り始めています。
今年は花見酒を飲む気分になれませぬ。