どうもコロナ事態に関しては、統計で印象操作をしたり嘘をついたりという事例が多いように感じます。そこまでして不安を煽りワクチンを打たせたいかな。私みたいな「善良なW」人間には想像の埒外のことが平気で行われているようです。

 

 

まずは読売新聞の記事から長野県の感染事情です。

 

 

 

抜粋↓

 

陽性者3701人のうち、ワクチン未接種は2849人(77%)、1回のみ接種が296人(8%)、2回接種から2週間未満が70人(2%)、ブレイクスルー感染が204人(6%)、不明が282人(8%)だった。

 

 

ワクチン未接種の陽性者が77%とは多過ぎないかと思いました。それで、よく見ると昨年の7月1日から9月30日のデータではありませんか。こんな過去のデータを今さら記事にする意図を疑います。

 

 

 

長野県庁の統計を調べてみましたよ。

 

 

 
 
7月から9月にかけては第5波が押し寄せている時期でした。感染者数のモード(最頻値)を取る8月半ば(8月12日)を見てみますと、この時期2度のワクチン接種率は43.2%でした。ただし、この数字は接種対象者の率なので12歳未満は含まれていません。何故か全県民人口に対する率では出ていないんですね。
 
 
それで長野県の12歳未満の人口も含めて計算し直しますと、2回接種率は38.5%になります。つまり61.5%の人は未接種または1回接種の段階なのです。これなら77%の感染者が未接種者だったのは頷ける範囲です。それを鬼の首でも取ったみたいに〈記事にする〉のは何らかの意図、もっと言えば悪意を感じざるを得ません。
 
 
 
もう一つ、ネット上で「ワクチン推進派」を喜ばせている記事があります。Yahoo!ニュースの記事です。
 
 
抜粋↓
 
さらに統計からは、ワクチンを打っていない人の死亡する確率は、ワクチン接種を完了し、ブースター(追加免疫)接種も受けた人の約100倍に上ることが明らかになっている。
 
 
ワクチン未接種者の死亡率が接種者の100倍!とは驚きですね。「ワク推派」は大喜びで「反ワク派」を攻撃していましたよ。まあ、私はいくらなんでもフェイクだろうと思いましたけれどね。
 
 
よく読めば、「ワクチン接種を完了し、ブースター(追加免疫)接種も受けた人の約100倍」ですから、要は3回目のブースター接種を受けた人に比べて未接種者および2回接種者は100倍死んでいるという意味になります。つまり、2回接種者はここでは「未接種者」扱いになっているのです。言葉のあやと言うには誤解を招き過ぎる言い方でしょう。
 
 
現時点、アメリカでは2回接種者が63%で3回接種者が25%です。つまり、75%の「未接種者」の死亡者が100倍多いということですね。これがもし本当ならCDCは欣喜雀躍して声明を出すことでしょう。
 
 
こんな風に高い確率でフェイクの可能性がある記事を書くのは非常に悪質です。そもそも詳しい統計資料を全く提示していないので、信頼に値しない記事です。
 
 
・・・・と言うだけでは「反ワク派」は都合の悪い情報には目を瞑るのかと言われそうなので、基本に帰ってソース記事を読んでみましょう。
 
 
BBCニュースの記事です。
 

抜粋↓

 

Additionally, statistics suggest that the unvaccinated are approximately 100 times more likely to die from Covid-19 than those who have been vaccinated and boosted.

 

 

この部分をYahoo!ニュースではこう訳したんですね。もう一度掲げます。

 

さらに統計からは、ワクチンを打っていない人の死亡する確率は、ワクチン接種を完了し、ブースター(追加免疫)接種も受けた人の約100倍に上ることが明らかになっている。
 
 
おかしいんですよ。どこがおかしいかって、自動翻訳に頼らず、ちゃんと訳せば分ります。
ちゃんとした訳はこうです。(直訳的なのはごめんなさい)。
 
 
さらに統計は、ワクチンを受けていない人はワクチン接種を完了しブースター接種も受けた人よりも約100倍、コロナウイルス感染症によって死亡するのではないかということを暗示している。
 
 
ニュアンスの違いというよりも、Yahoo!ニュースの記事は誤訳に近いですよ。いや、はっきり言って誤訳です!
 
be likely to は「~しそうだ」であって、「確率」と断定的に意訳するのはこの場合うまくないでしょう。
suggest は「それとなく提案する」が原意で、ふつうは「暗示する」とか「示唆する」と訳します。「~じゃないかな」のニュアンスです。
「明らかになっている」じゃねえってんだよ!
 
 
要するに、この部分は記者の何となくの「感覚」あるいは「願望」を述べたものに過ぎません。そうでないならきちんと統計数値を引用したはずです。それを日本の記者が断定的に記事にしたのです。油断も隙もあったものではありません。
 
 
はい、かくも世の中は嘘っぱちにまみれていることがお分かりでしょう。
 
 
最後を飾って有名人に登場していただきましょうか。
 
 
 
 
この前、ブログにも書きましたけれど、ここで木下氏は接種「不明者」を考慮していないんです。そして「不明者」のほとんどが2回接種者です。感染者の中で未接種者の占める割合は、せいぜい30パーセント内外でないかと思いますよ。これも国民を馬鹿にした事実歪曲のツイートです。