引くに引けないこと。私の声楽・合唱(笑)。
だいたい何で最も苦手な音楽に深入りしてしまったのだろうかと振り返ると、これはもう運命というものであったのだろう。音楽の神ミューズがたわむれに私の心をひっ捕まえたとしか考えられない。今さらリセットするには人生に先がないのだ!
一昨日、合唱団の指揮者K先生とそんなことを談笑した。
「苦手といっても歌うのが大好きなんでしょう?」と先生。
「ええ、惚れたが悪いかっていうやつです」と、太宰の言葉で答えておいた。
しかし、どのみち惚れてしまったからには、とことん「ホンモノ」を追求したいものだとは思う。案外、破れかぶれの姿勢が「ホンモノ」を掴むには適しているのかも知れない。
ホンモノ中のホンモノ、エンリコ・カルーソー。
多謝。