※お役職等は掲載当時のままとなっています。
2011年8月
近江兄弟社小学校
【学校のプロフィール】近江兄弟社小学校は、1947年建築家で近江兄弟社学園創設者の一人※ウィリアム・メレル・ヴォーリズの妻である一柳満喜子によって創設された。建学の精神・特色として「イエス・キリストを模範とする人間教育」を基本に「よく見る目、よく聞く耳、よく考える頭、よく働く手足」の視点で取り組むという、キリスト教を柱とする学校である。滋賀県下唯一の私学小学校で、現在は1学年1学級で全校児童174名という小規模で、家庭的雰囲気の中で学校生活に取り組んでいる。
近江兄弟社小学校の教育改革 ~ 学校移転を契機に ~
【これから目指す教育】
学校法人近江兄弟社学園は、2022年に創立100年を迎えようとしている。学園としては、記念事業の一環として、現在2014年小学校移転に向けて計画を進めている。移転先は、旧滋賀県立八幡養護学校(滋賀県最初の養護学校で肢体不自由児の学校)の校地と校舎を再利用して、新たな近江兄弟社小学校をスタートさせることになっている。
校地は、ラムサール条約登録地・西の湖に隣接する自然環境豊かで、キリスト教とも関係の深い織田信長ゆかりの安土城も近いという場所であり、その環境条件を思う存分活用して、学校教育に当たりたいと考えている。
開校以来『いのちを大切にする心の教育』を創立者・一柳満喜子先生が示してこられた、『よく見る目、よく聞く耳、よく考える頭、よく働く手足』というスクールモットーをこれからも引き継ぎ、児童・教師ともに実践していきたいと考えている。また、小学校の教育の柱としてきた『宗教 教育国際人教育、基礎学力の充実、体験学習』の《4つのDO》を継承し、義務教育という大切な段階において『基礎基本の学力』定着を重視したい。
また、学年枠にとらわれない授業形態を取り入れ、全教師が全児童を指導できる組織的体制を整え、学園の目指す「連携教育」を充実させるためにも中学・高校と連携して、理科・英語教科を中心に指導者・施設を共有し、専門的指導内容の充実に取り組み、施設開放や行事公開を通して、地域と連携・交流し、地域に信頼される学校にしたいと考えている。
現在移転に向けて一段と校舎改築等が進められ、新しい学校づくりが本格化している。
滋賀県の「もったいない精神」を活かすべく、Reduce(リデュース 減らす)、Reuse(リユース 繰り返し使う)、Recycle(リサイクル 再資源化)、Refuse(リフューズ 不要なものは使わない、買わない)、Repair(リペアー 修理する、直して使う)の5Rを目標に広い校地を活かした「身も心ものびのび教育」を目指した学校づくりに取り組んでいきたい。
「4つのDO」とは・・・。
①宗教教育:
キリスト教精神を柱に、個性の尊重と伸び伸びした生活の中で命を大切にし、平和を愛する人を目指す。
②国際人教育:
「愛と信仰をもった知性豊かな国際人の育成」を目標に国際人教育に努められた創立者の意志を継承し、異文化に興味関心を持てるよう英語に親しむ環境の充実に努める。
③基礎学力の充実:
受験のための学力ではなく、基礎的学力定着を重視する。子どもたちの実状と必要に応じて個別補習を実施し、個別指導の形態にも配慮する。
④体験学習の推進:
全校で縦割活動、シンフォニー活動に取り組み、異学年同士の関わりを基に総合学習等の教科や諸行事を通して体験活動を展開する。北之庄、浅小井校地を活用した「生きた体験」学習を進める。
体験活動の大きな取り組みとしては、6年生では1泊2日の自転車による「琵琶湖一周サイクリング」があり、児童自らが155kmを自らの力で走破し、琵琶湖の自然・環境等を「生」で体験することになっている。このほかにも、「兄弟社村」と名付けた場所で、田植え、畑、ビオトープ、カヌー、穴窯での作陶活動など、多彩な学習活動を行っている。
非営利型一般社団法人 エチケット・サービス向上協会