講師の小林です
遠方の図書館のお招きで、中高生を対象とした「英語絵本よみきかせボランティア講座」をすることになり、思いがけず同行する機会をいただきました。
弊社代表の横溝と準備をしながら、講座にあたって私が願っていたのはただ一点。
初めて「英語絵本よみきかせ」に出会うかもしれない若い方たちが、「楽しそう」「やってみたい!」と思って帰ってくれること。
その中高生…
講座の会場に後から入って来た小学生に、進んで前方の席を譲ってくれる気づかいが優しい。でもちょっと緊張気味です。「興味はあるけど英語自信ないし~」そんな表情のひともちらほら。
地元の小学生と一緒に、英語だけで進行する絵本ライブを経験したり、彼らの退出後、「英語絵本読み聞かせが楽しいものになる条件」について、聴き手の子どもと読み手、双方の立場を想像しながら自分なりの答えを書いたり… 初めて体感する英語絵本よみきかせは、その若い五感を総動員して吸収されていきました。
印象に鮮やかに残ったことがありました。
講座も終盤に差し掛かり、今回の題材に取り上げた絵本「ぴょーん」を、全員がひととおり英語で読み聞かせる経験をした時です。
講座とは関係なく、たまたま図書館を訪れていたお父さん、お母さんと4カ月の男の子。
ベビーカーを押して、いつの間にか後方で講座の様子を眺めてくださっていました。
大型絵本「ぴょーん」の絵が楽しいのかな?赤ちゃんニコニコしています。そこで、
絵本と一緒にズズッと赤ちゃんのもとへ。みんなで近づいてみました。「えっ、赤ちゃんに読むの?」ちょっとびっくりしながら、中高生たち列に並びます。
かわいいお客さまを迎えて、今習ったばかりの「ぴょーん」の読み聞かせが始まりました。
「英語を教えようとしなくていいんだ」「楽しい!」身体が感じた瞬間でした。ついさっきみんなの前で読んだ時の緊張した表情がほんわりほどけて、一人一人笑顔で赤ちゃんの顔を覗き込みます。
そう、この瞬間!
思いがけない幸せな出会いを私自身が心に刻んだ瞬間でした。