「芥川賞の謎を解く」されど、ブンガク。 | 英語よみきかせの講師育成。英語で世界の絵本を紹介するDJ!Ms.Miyuki

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先日思いがけないきっかけで

芥川賞の全選評完全読破した

読売新聞編集委員の

鵜飼哲夫氏による

文春新書

「芥川賞の謎を解く」

をゲット。

読みました。

表に出るタイプの方

ではないようなので

直筆サインを頂戴したのは

ちょっと珍しいのかも??

~~~

芥川賞って不思議。

というか、

ニッポンの文学って

結構不思議。

どうしていずれ

憎きライバルとなる

新人作家を

高名な作家が

選ぶんでしょうかね?

あれもダメ、これもダメと

口うるさい評者がいた時期は

受賞作なし、が続いたとか、

その時代にデビューした作家で

後に大作家になったお歴々って

あの方やこの方、

だったり。

へえー、と

あはは、と

お気の毒、もちょっぴり。

でも

そんな軽口を許さないほど

「文学」と付き合っちゃってる

評者のマジメなこと!!

文学の「感想戦」として

実にスリリング。

あるいは極めて人間的。

~~~

あらためて見直すと

芥川賞受賞作

あんまし、読んでない。

私はまだ小学生の時に

同郷の村上龍が

鮮烈デビューを飾ったので

それはそれは

芥川賞って

文学って

凄まじいものという

イメージが刷り込まれていたけど。

芥川賞受賞作を

あらためて見直して

気が付いたこと。

実は、純文学って

非常に世相を反映してるということ。

例えば、

この本が出た後の受賞なので

これには載っていないけど

お笑い芸人のピース又吉さん。

ここ何年か

お笑い芸人というのは

バズってる。

なれるものならなってみたい

超人気な商売。

やっぱりバズってる業界には

いろんな人が集まってくるから

その中には

芥川賞を獲るほどに

文学的に才能のある人も

キチンと含まれている。

それは戦争のあった時代でもそう。

介護という

近年、

少子高齢化時代に

避けて通れないものも

すでに優れた受賞作の

テーマに

とっくになっていますよね。

海外生活で

日本国内にいては

見えにくいもの。

これもバブルの時期を経て

多くの人が海外生活を体験した

その延長線上にあるものでしょうし、

あるいは

日本国内に住む

マイノリティとしてのおはなし。

う~ん。

ブンガクって、最先端!?

~~~

実は私たちの業界

英語講師

はるか以前

1954年に

小島信夫

「アメリカン・スクール」

傑作を送り出しています。

英語を使う仕事の中で

教えることを志している

若い人に

私はまずこの小説を

一読するよう勧めています。

あれから60年以上。

ニッポンの英語教育。

何が変わったのか、

あるいは変わっていないのか。

私の密かな野望の中には

このような光る才能が

また英語の世界に集まってきて

いま一度

新しい文学がうまれるような

そんな業界に

私たちの英語教育業界が

なって欲しいというものがあります。

私はおよそブンガクはダメですが

英語も頭にインストールされた

そんな日本人の思考も悪くないよ、と

伝えていくこと

今までもやってきました。

これからも。

続けていきます。