【英語絵本と音楽】音楽と絵本の美しい関係 ボブ・ディランこそが大本命 その1 | 英語よみきかせの講師育成。英語で世界の絵本を紹介するDJ!Ms.Miyuki

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代表曲の多いボブディランですが、

一曲だけ、となると

やはりこの曲を選ぶ方が多いでしょうか。

風に吹かれて

Blowin' in the Wind

私はボブディランが

それはそれは大好きなのですが、

それは学生の頃にさかのぼります。

平成のバブル期に学生時代を過ごした私は

山手線のなんたるかもたいして知らないまま

東京での一人暮らしが始まりました。

金満ニッポンの野心みなぎる東京で

居心地の悪い地方出身の大学生の生活を

なぐさめてくれたのがボブディランの歌です。

常に他人のレッテル貼りを欺きながら

転がり続ける孤高のアーティスト。

初期の代表作であり

アメリカの音楽の歴史にも

偉大な足跡を残した歌曲。

この絵本では美しい水彩画で

この複雑で多重なイメージを持つ歌詞の世界が

あくまで軽やかに

美しく表現されています。

知らずに生きてゆくには

惜しすぎる美しい世界が

ここにはきちんと表現されています。

子どもに教えたいことは

問題の正解ではなく、

軽々に答えの出ないような問題にも

答えを求めていく歩みを止めないということ。

それがアメリカ人の教育の哲学だと

私は思っているのですが

ここにはまさに

「アメリカ人が子どもに伝えたいこと」が

素晴らしく表現されています。

今日の天候のように

急に肌寒くなったスローな一日に

静かに開いてみたくなる一冊です。

Blowin' in the Wind

Bob Dylan/Jon J Muth

ISBN 978-1-4027-8002-8