The Power of Dreams.
これなら聞いたこと
あるある。
ホンダはTVのCMでも
このフレーズを
きちんとお伝えしていますよね。
このフレーズはシンプルに表現される
企業理念のなかでも超シンプル。
まるで歌のタイトルのような。
そうですね。
ここまでそぎ落とした表現の場合、
受け取るイメージの多くは
受け手に委ねられるものです。
ホンダ車やホンダの社風を
愛してやまない方には
ホンダという企業つまり
人の集合体とそのプロダクト
総てを表現してあまりあると感じられるはず。
ものづくりだけど、実用一辺倒ではない。
Dreamsという言葉を使う矜持が伝わってきます。
Driveという言葉を使わないのも
自動車だけでなくバイクや航空機の
メーカーとしての性格を表しているようです。
(バイクはrideですし、航空機はmaneuverです。)
このフレーズの面白みは、伝え方。
Caucasian(いわゆる白人)の男性で
20代後半から30代の方でしょうか。
きっと北米の人。
低くはないけどハスキーな声で
TVのCMに挿入されるこのフレーズは
この声と共に思い出された方も多いはずです。
ホンダのHPを開くと
左上におなじみのロゴが出てきますが
そのロゴにはこの
The Power of Dreams.
もしっかりと記されています。
実は先日私が激賞した
TOYOYAのキャッチフレーズ
「Drive you dreams.」という言葉に
日本人が一番触れる機会があるのは
おそらくですがラジオの中。
実用車にも強いTOYOYAの場合
HPはイメージ重視よりはもう少し実用的。
この「Drive your dreams.」も
すぐに探せる位置には見当たりませんでした。
それなのに私がなぜ知っているのか。
家族がよく聴くラジオ番組のなかで
TOYOTAの宣伝を聞くことが
たびたびあったからです。
これをお伝えしているのは、
森本毅郎さんの声です。
もちろん超ベテランの元NHKアナのこと、
くっきりとした語りで
「ドライブ・ユア・ドリームス。トヨタの提供で・・・」
と、抜群の安定感。
「Drive your dreams.」が3つの音節で
端的に表されるのと違い、
「ドライブ・ユア・ドリームス。」では
11音節。
この「テンポ」の違いも面白いところです。
世界中で心を打つ企業理念を
日本ではローカライズ、でしょうか。
やはり企業は人が作っているもの。
人間と同じように、
会社それぞれが
強い個性を放っていますね。