ツアー最終の5月4日、午前中に訪れたのは 多賀城市文化センター。こちらは被災した方の避難所です。
新しくて大きな、お城の意匠が施された素敵な建物ですが、美しい瓦葺の屋根のかわらは崩落したところもあり。地震被害の大きさがしのばれます。
連休の真っ最中ということで、避難所を離れている方も多かったらしく、いつもはもっとたくさんみかけるという子どもたちも姿もあまりたくさんはいません。
なればこそ。少ないお客さんのほうが一体感も出るだろう、とあくまでポジティブなFJメンバーは、最終日ということもあり3人のお客さんを前にフルスロットルでライブ開始です。
どのように設備が整っていても、自宅とは勝手が違う避難所生活。ライブ会場の子ども広場では、顔を上げることも無く書棚から出した本をじっと見つめる男の子。
でも、ウクレレにギターに、とにぎやかなライブの間、本を持ってどこかへ行くことなくそこにずっと居てくれました。消極的な参加ですが、不快とは思っていないサイン。そこに居続けてくれることがどれほど私たちの励みになったことか。
そして、うっぷんをぶつけるように元気に参加してくれた男の子。私たち被災していない大人がいることで、少しでも安心を取り戻すきっかけにしてくれたらという思いは、メンバー全員共通だと思います。
次の場所への移動の前に、中庭でタイの寺院が取りまとめ役らしいタイ料理の炊き出しをごちそうになりました。どれも美味しく、デザートまでそろった本格的な炊き出し。もちろん通常私たちボランティアは現地の炊き出しをいただくようなことはしないのが当たり前ですが、連休で思ったより食材が余りそうで、とお声掛けいただいたのでありがたくいただきます。
移動中のあわただしい昼食などはどうしてもパンやおにぎりが中心。笑顔で差し出されるあつあつのタイフードに、一同元気をチャージさせていただきました。