日本人が理解しにくいスクールのお約束、次の話題はJog-a-thon(ジョガソン)です。
これは学校の運営費を集めるための学校行事。
子どもたちが校庭のトラックを規定時間内に何周か走ります。
で、その走った周回数に応じて、親とかおじいちゃんおばあちゃんといったパトロンが、学校に寄付金を払うのです。
パトロンはあらかじめ、一周につき25セントとか1ドルとか値段を設定。
子どもたちは張り切って走ります!!
ちょっと待って!!
張り切って何周も走られたら、いっぱい寄付させられるってわけ???
そうです!そのとおり。子どもたちが張り切って走れば走るほど、パトロンのふところはさびしくなるわけですね。
これ、日本人にはとても分かりにくいとお感じになりませんか?
子どもの経済観念を育てたいパパママなら、いっぱい走っちゃだめだよ、なんて思わず言ってしまいそう。
毎年、なんだか釈然としないまま5ドルとか10ドルとか集められてるって方もいらっしゃることでしょう。
でも、当の子どもたちにとっては自分がチャレンジすることがスクールの役に立つというモチベーションに。
そしてもちろん、頑張ることで自尊心を育てる効果もあります。
自分ではまだお金を稼ぐことが出来ない子どもにも、自分の属しているコミュニティーへの貢献をこのような形でさせるのがアメリカ人の教育です。
日本人から見たら、本当にユニークな発想。
これがアメリカの国力を支えるアメリカ資本主義の一端です。