自分の適性、強みの見つけ方には順番がある。 | 日本一熱い書店営業・桜井栄一が語る『ベストセラーはこうやって作る!』

日本一熱い書店営業・桜井栄一が語る『ベストセラーはこうやって作る!』

革靴を2週間で履き潰すほど日本一熱いと自他共に認める書店営業マン!
20年以上の実績。編集者には語ることができない「売れる本」「書店が欲しがる本」から、
プロデューサー視点から斬り込む「売れる著者」「ファンができる著者」まで赤裸々に語ります。

以前、青山学院大学で、
出版の授業の外部講師として呼ばれた際、

「自分の適性が分からず
何から手を着ければよいのか
分からないんです!」


って、

SNSからメッセージを頂いたことがありました。

 

自分の適性問題というのは、

就活生に限らない大切な問題で、

いったい私の強みって何だ?

楽しいって何だ?

やりがいって何に感じるんだ?

など、

 

大人になっても常につきまとう

問題だと思うんですよね。

その学生への返答内容に対して、
大変喜んでいただいこともあるんだけど、

僕たちのような大人にも当てはまるし、

人材を育てることが重要課題になっている

管理職やマネジャークラスにも

参考になるかもしれないので、
こちらにも書こうと思います。



とくに、就活生や20代の方に、
ちょっぴり参考になれば嬉しいです。



さて本題。



大学でもキャリア講座を開設しているけど、
教授は生徒から受ける査定を気にして

厳しいことが言えない。

 

また厳しい現実を知らない

ということもあるそうで、

実際社会のど真ん中で働いている自分に

質問したかったんでしょうね。

 

また、出版という仕事柄、

著者のどんな強みを引き出し、

その人らしさを活かした企画づくりをするか

という特殊なことをしているので、

なおさら気になったんだと思うんだよね。



シンプルなことしか言えませんが、

まず伝えたいのは、



世の中には3種類の人間しかいない

 


というもの。



1、絶対にいてもらいたい人(人財)
2、いてもいなくてもいい人(代わりがきく人)
3、いてもらっては困る人(クビにしたい人)



自分の将来も、自分の適性も、
大学や専門を卒業する段階で知るのは
大変に難しいよね。

いや、


知る必要がない


と思っているんだけど。



だって、ジェットコースターに例えるなら、
20代まではてっぺんの高所に

のぼっていくような段階でしょ。

本当の楽しさや怖さは、
高所から滑り落ちていく30代からだし。
ある意味、自分らしさとか、自分の強みが
分かりだすのも30代だから、普通は。

だから、20代までは土台づくり。
助走期間というのが僕の考え。


とにかく色々な経験をしてほしい。

悩んだら行動できる勇気を忘れないでほしい。

仕事は何でもいいとは言えないけど、
世界を狭めたり、

初めから決めつけたりしないで、

いろんな職業に興味を持ち、
いろんな人から話を聞いて、

説明会もたくさん受けてみるのもありだよね。

給料だけを見たら、
きちんと業界を選ぶ必要はあるけど。



ただ、

 


どんな職場になろうと、
20代で絶対にいてもらいたい人(人財)
になれない人は、
高所から滑り落ちるスリルを味わう
30代になっても楽しめず、
いつになっても自分が分からず
環境に振り回されちゃう気がします。

 

一番大切なのは「信用」

 

20代で得るべき最高の勲章は「信用」です。



いまいる場所で
本当の「信頼」を勝ち取った人だけが
自信を手に入れる。


働く場所はどこだっていい。

 

ここが自分の戦う場所だと決めるのは、

30代からでも全然間に合いますから。

自信ができて自分の軸がつくられ、
本物の人財だって更に信頼される。


全てそこからが本当の勝負だと思うし、
自分らしさも自分の強みも、
他人の評価がもとになるのだから、
どんな仕事でも信用を勝ち取れずに
次のステージには行けないと思っているの。

いまの空気って、
無理に頑張るのは嫌いとか、
努力して壁を破るより、
もっと効率がよい方法がないかなんて
考える人がたくさんいるらしいけど、



社会で一番大切な「信用」を得るには、
努力と粘り強さを元に、
今いる場所で絶対にいてもらいたい

人財になるのが必須。



スッゴく大事なこと。



これだけはガムシャラにやった!貫いた!
っていう持続力、継続していく根性が、
社会で生き抜くために

かなり大事な基礎力だから。

持続、継続していける力を持つと、
おぼろげながらも自分というものの

個性だったり、らしさだったりに

気づいていけるようになります。

本当にやりたいことや、自分の適性は、
三十代で気付いてもよいくらいだって僕は思う。



あるトップアスリートのメンタルコーチとして
活躍された方も、人には4段階の能力育成が
大事だと言っていたんです。

 

 

この本ね。ちょっと高いけど。



それは、

 

持続力×没頭力×

創造・発想力×

人間力の順番。




若いうちにいかに持続力を養うか。
すべての基礎がここにあるんだって!



何かに必死になる情熱って、
持続力なしには生まれない。間違いなく。

その基礎があってはじめて、
自分の個性や得意なこと好きなことに気づき、
長所を伸ばすために没頭する努力が必要に
なっていく。

没頭することで本質に迫っていけるし、
その「本質」、

ここで言えば自分の適性が
ちらほら見えてくると、
深く考えるようになっていく。

考える力が大事だってよく言われるけど、
その前提に、

何かに必死に没頭する力があっての話し

なんだよね。

 

 

順番があるんですよね。

人材育成にも。自分の発見にも。



うーんと悩むだろうけど、
とにかく頭で考えるばかりよりも、
興味あること、
少しでも心に引っかかることは、
まずやってみる。
当たってみること。

世の中、8割以上の人は、

ちっぽけな自分の経験則や想像力で

モノゴトを推し量り、

常識というフィルターに締め付けられて、

結局やる前から諦めちゃうでしょ。

 

それをなんて言うかわかります??

「後悔」と言いますよね。

 

後悔と失敗って180度違いますよね。

 

失敗は、行動して初めて気づくこと。

行動したからわかる智慧というものが

身につきます。

次はこうすればいいかもとか、

こうするとダメなんだと肌でわかるのが失敗。

 

失敗というとネガティブなイメージがあるから、

本当は「実験」しただけの話しなんだよね。

 

本を書ける人も、

「実験」の量が半端ない人なんですから。

つまり、実験した分、

ネタが作れる人になるんですよ。

 

ネタが豊富で面白い人って最高でしょ。

 

だから、失敗したな!って思ったことは、

全部、人生のネタを仕入れたんだと

思って欲しいんです。

 

頑張ってね!!

 

最後に、就活生や20代から支持を受けた

働き方の本も紹介しときますね!

(僕がプロデュースした本ですがw)