【自立と依存について】 | 日本一熱い書店営業・桜井栄一が語る『ベストセラーはこうやって作る!』

日本一熱い書店営業・桜井栄一が語る『ベストセラーはこうやって作る!』

革靴を2週間で履き潰すほど日本一熱いと自他共に認める書店営業マン!
20年以上の実績。編集者には語ることができない「売れる本」「書店が欲しがる本」から、
プロデューサー視点から斬り込む「売れる著者」「ファンができる著者」まで赤裸々に語ります。

若い頃には考えもしなかったテーマです。

しかし、

公的の場、私的の場双方において、
責任ある立場にあり続けると
否応がなく考えざるおえないテーマになります。

自立とは何か?
依存とは何か?
依存は悪なのか?

自分が出している答えは、
自立も依存もそれ単独では良くないということ。

自立は良くて依存は悪いと捉えられがちだけど、
自立が強く他者に依存する力がなければ
リーダーにはなれない。

つまり組織の長という器にはなれない。

逆に、

依存ばかりで自立ができていない人間は、
間違いなく不幸になる。

大切だと思うのは、

自立をベースにした中で
助け合う相互依存という力、可能性。

この力を身につけたリーダーは、
自身の可能性を無限に広げ、
他者に貢献し、他者も自分に貢献させていく。

自分にはない力を他者の力で補い、
他者を活かす。

漢の劉邦、水滸伝の曹洪、三国志の劉備などから
そのリーダーシップが読み取れるでしょう。

しかし、

相互依存の力を身につけられる人は
そう多くはない。非常に難しいからです。

なぜなら、

前提となる基礎が自立だから。

自立とは、
自分の生き方や他者への関わり方に責任を持ち、

●自分が直接コントロールできる範疇
(自分の行動で変えられる問題)
●コントロールできない範疇
(過去や事実、天災等)
●直接コントロールは難しいが
間接的にコントロールできる範疇
(他者の感情、行動に影響を与えること)

を見極められる知恵を持つことだと思うからです。

常に、
苦しみ、悩み、どん底にある人たちを
見ていると、

コントロール不可能なことに囚われて、
さらに傷口を広げて
環境や他者に責任転嫁しているようです。

これに気付かずに悩み続けては病気になる。

コントロール不可能な事実は、
ありのままに受け入れ、流れに身を任せる勇気、
謙虚さ、見方・考え方を変えるしかない。

これが難しいんです。

注力すべきは、
コントロール可能な自分自身についてだけ。

つまり、

それに深く関わるのが、
自分とは何かを追及した
哲学や教育に触れたかどうか。

人は、

どんな哲学を持ち、どんな教育を受けたのか。

それが大きく生き方に影響する。

だからこそ、

一流の書、古典や名著を読み、
自身の精神的土壌を耕す必要があるし、
苦労からは逃げないことなんだと思う。